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元久3年(1206)~建暦2年(1212)
八幡寺 輪島市町野町東ロ-2
石川県立歴史博物館 金沢市出羽町3-1
紙高25.1センチ~25.3センチ
1紙の長さ54センチ~54.4センチ
1紙30行 1行17字 折幅9センチ1折5行あて墨書
県指定文化財 昭和40年3月17日指定
県指定文化財 平成7年2月21日追加指定
八幡寺(輪島市町野町東ロ2)が所蔵する大般若経は、全600巻のうち585帖が遺存しており、それらのうち167帖が奥書を有している。
当該大般若経は、元久3年(1206)、能登国珠洲郡若山荘大谷に居住する平兼基の発願によって書写が始められてから、珠洲郡高座山の社僧らの協力により進められ、建歴2年(1212)に町野荘の八幡宮(別当八幡寺)に奉納されたことが、奥書などから判明しており、鎌倉時代における能登の宗教文化をうかがう重要な資料として、昭和40年3月17日に石川県指定有形文化財に指定された。また、平成7年2月21日、上記の大般若経の一部と認められる経典2帖が追加指定された。うち、巻第四十一には、奥書に平兼基が願主となり、建暦2年2月に僧良賢が校合を行った記事が見え、既知の分に追加されることになった。八幡寺所蔵「大般若経」の従来からの欠失部分を補う重要な資料である。
応安5年(1372)~康暦2年(1380)
八幡寺 輪島市町野町東ロ-2
石川県立歴史博物館 金沢市出羽町3-1
紙高 24.8センチ~25.2センチ
1紙の高さ 43.8センチ
1紙25行 1行17文字 折幅10.6センチ1折6行あて墨書
県指定文化財 昭和40年3月17日指定
県指定文化財 平成7年2月21日追加指定
八幡寺(輪島市町野町東ロ2)が所蔵する大般若経零本は、全600巻のうち127帖・146巻が遺存しており、うち24帖・35巻が奥書を有する。
当該本は、応安5年(1372)から康暦2年(1380)にかけて、奥能登の町野荘周辺に所在した寺院の僧侶らによって書写されたことが、その奥書から判明している。また、特徴として、折本と折本を巻子状に改装したものが混在する点があげられるが、南北朝時代以後、室町時代にかけて失われた経巻の補充が継続的に行われていたことも知られ、南北朝時代における能登の宗教文化をうかがう重要な資料として、昭和40年3月17日に石川県指定有形文化財に指定された。
また、平成7年2月21日、上記の大般若経零本の一部と認められる経巻が22帖・23巻追加指定された。その中で、14帖・6巻が奥書を有しており、うち8帖・3巻分に南北朝期の応安5年(1372)から康暦2年(1380)にかけての紀年銘がある。また、「慈性坊」(巻41)・「実慶」(巻560)など、これまで既知分の奥書に見られなかった僧侶の名前も確認でき、それによりこの大般若経の成立事情が一層明確になった意義は大きい。八幡寺所蔵「大般若経」の従来からの欠失部分を補う重要な資料である。
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