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近年、結核患者数が減少しているものの、外国生まれの患者の増加や高齢者施設等の集団感染など、課題はまだ多い。一方で、潜伏期間が長いことから、保健所等による疫学調査には限界があり、集団感染事例の探知等において分子疫学解析が重要な意義を持つ。そこで、本研究では、次世代シークエンサー(NGS)によるゲノム解析結果と疫学情報の比較検討並びにその有用性の検証を行い、県の結核対策における分子疫学解析体制の事業化へ向けての基礎資料とすることを目的とする。
(健康・食品安全科学部)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は感染症法上の4 類感染症に位置づけられ、全国で患者数が増加傾向にあり、毎年死亡者が報告されている。そのため、本研究では、県内の野生イノシシにおけるSFTS ウイルス抗体検査およびSFTS 様症状を呈したヒト・伴侶動物におけるSFTS 発生状況を把握し、SFTS ウイルス感染の実態を解明するとともに、そのリスク評価を行い、SFTS 対策の基礎資料とすることを目的とする。
(健康・食品安全科学部)
キノコによる食中毒発生時には、速やかに種の同定や有毒成分等を特定することで患者の治療及び危害拡大防止に役立つと考えられる。このため、キノコの関与が疑われる健康への危害発生時に、迅速に検査できる体制の整備を図ることを目的とする。
(健康・食品安全科学部)
これまで蓄積されてきた公共用水域水質測定のモニタリングデータなどを用い、気候変動が県内の河川・湖沼の水質に現在どのような影響を与えているか、また、将来どのような影響を与えるかについて解析する。
(環境科学部)
タイヤに含有される酸化防止剤6PPD の酸化によって生じる6PPD キノン(6PPD QQ)が魚類に影響を与えているとの報告があり、新たな化学物質汚染として注目を集めている。国立環境研究所の調査では、日本在来の魚類に対する毒性評価や、道路塵埃中での6PPD Q の存在が報告されたが、環境水や大気における実態については未だ不明である。
そこで、本県において、環境中の6PPD Q の実態を把握するために、6PPD Q の分析方法を確立し、実態調査を行う。
(環境科学部)
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