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近年、薬剤耐性菌の広がりは院内感染のみならず、市中においても問題視されるようになっており、地域における総合的な感染症対策を行っていく必要性が指摘されている。このため、下水中の薬剤耐性菌の動向を調査し、地域における薬剤耐性菌の実態を推測することにより、薬剤耐性菌の拡大抑制に資する情報を提供することを目的とする。
(健康・食品安全科学部)
近年、新生児・乳児に敗血症様の症状を示すウイルス感染症としてパレコウイルスA(PeV-A)感染症、特にPeV-A3が注目されているが、医療機関等では検査診断が難しいことから、その疫学や実態は不明な点が多い。
本研究では、本県におけるPeV-A感染症の疫学的・ウイルス学的実態を明らかにすることで、本感染症の診断及び治療に係る基礎資料に資するとともに、疫学的解析結果から感染症対策の一助となる情報を得ることを目的とする。
(健康・食品安全科学部)
本県の食品添加物検査は、県が策定する「食品衛生監視指導計画」に基づき実施しており、年間を通して、保存料や甘味料等の検査を行っている。これまで個々に分析していた保存料及び甘味料を同時に抽出・精製し、一斉に分析する方法を検討し、検査の簡便化、効率化を図る。
(健康・食品安全科学部)
自然毒や農薬が原因と思われる食中毒発生時に、速やかに有毒成分等を特定することは原因究明及び患者の治療に役立つと考えられる。このため、植物性自然毒及び食品中に混入した農薬を原因とした健康危害発生時に、迅速に原因成分を検査できる体制の整備を図ることを目的とする。
(健康・食品安全科学部)
平成27~29年度に実施した調査研究では、化石燃料等の燃焼の副生成物であり、発がん性等がある多環芳香族炭化水素類(PAHs)に着目して調査を行い、PM2.5中のPAHs濃度の季節変動等を明らかにした。
本調査研究では、PAHsに加えて、無機元素、イオン成分、炭素成分について分析を実施し、更に詳細な成分組成を明らかにするとともに、それらのデータから詳細な発生源解析を実施する。
(環境科学部)
河北潟では、これまでに水質浄化のため種々の取り組みがなされてきたことにより、徐々に水質改善が見られるものの、依然として水質環境基準は未達成である。一方、国では水環境の実態を直感的に理解しやすい指標として、湖沼や海域における沿岸透明度について「地域にとって適切な目標(地域環境目標)として設定することが適当」とされた。
本調査研究では、河北潟で透明度を低下させる湖水中懸濁物質の実態を調べるとともに、懸濁物質の沈降を促進する、あるいは何らかの形で除去する方法について検討する。
(環境科学部)
ひ素は有害性が高く、地下水の水質汚濁に係る環境基準が定められているが、県内の地下水で環境基準を超過する事例が見られる。汚染原因は自然由来と推定されているが、その詳細については不明であり、その汚染機構を解明するとともに地域の地質との関連性について解析する。
(環境科学部)
医薬品や、シャンプー、石けん、化粧品などの身体の手入れに用いる日用品を総称して生活関連化学物質(PPCPs)と呼ぶ。近年、これらの成分が低濃度ながら表流水中から検出されており、内分泌攪乱物質(いわゆる環境ホルモン)として作用するものも多く、水生生物への影響が懸念されている。しかしながら本県での検出実態が不明であることから、県内主要河川において実態調査を行う。
(環境科学部)
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