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江戸時代初期 五十嵐道甫作
個人蔵 金沢市
縦 24.0センチ 横 22.0センチ 高さ 4.8センチ
重要文化財 昭和27年3月29日指定
甲面から側面にかけて、金の沃懸地に、三日月のかかる秋の野辺が絵画風に描かれている。中天の月と岩の一部には対照的に銀鈑を嵌めて強く、全面は金の高蒔絵を主調としながらも、桔梗や菊の花には青貝や金の鈑を、草の実には珊瑚を嵌めるなど、色とりどりに妍を競って咲き乱れる秋草を優美に表現している。
蓋裏から内面には峨々たる山を背景に都城や水景が描かれ、金の平目地も漢画風の画趣を助けている。表裏とも室町時代の流れを受けた精巧な技法で、箱の内と外を和風と唐風に趣を異にしながらも見事に調和させ、気品の高い作品にまとめている。
作者五十嵐道甫は、足利義政に仕えた蒔絵の名工信斎の孫で、前田利家に招かれて京都から金沢に来て加賀蒔絵の基を築いた。この作品は彼の代表作の一つである。
昭和60年「石川県の文化財」より
室町時代
小松天満宮 小松市天神町一
(小松天満宮宝物館保管 小松市天神町2-3)
縦 24.5センチ 横 22.8センチ 高さ6.2センチ
重要文化財 昭和63年6月6日指定
室町時代
小松天満宮 小松市天神町一
(小松天満宮宝物館保管 小松市天神町2-3)
縦 33.7センチ 横 58.4センチ 高さ 10.5センチ
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