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鎌倉時代
白山比咩神社 白山市三宮町2-105
(石川県立美術館保管 金沢市出羽町2-1)
長さ 74.5センチ 身幅 2.7センチ
重要文化財 昭和25年8月29日指定
長光は、備前長船の元祖光忠の子である。従来、長光二代説が通説であったが、最近の研究では、「長光」と二字銘があり刃文の華やかなものが初期の作、「備前国長船住長光」のような長銘で刃文のおだやかな直刃調のものが後期の作というように、長光一代説が大勢を占めてきた。この見地よりすれば、この太刀は長光の晩年作ということになる。形状は、鎬造、小鋒、庵棟、反りもあり、名刀の姿十分。鍛は、小板目肌立ちこころとなり、乱れ映り立ち、地景入る。刃文は、直刃調に小丁子交え、小沸足よく入り、匂口冴える。帽子は小丸で、返りは少ない。茎は、少々摺り上げ、先は切、鑢目勝手下り、目釘孔は2個。
明暦4年(1658)5月、大聖寺藩2代藩主前田利明より奉納されたもので、金祖は鍍金で上貝に梅鉢の紋の透があり、鞘は黒漆塗の棒鞘である。
昭和60年「石川県の文化財」より
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