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更新日:2010年4月20日

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杉原家文書・後藤家文書

杉原家文書 (2754点)

江戸時代~明治時代  
個人  白山市

 

杉原家文書

県指定文化財  昭和57年4月6日指定


原家は、白山麓の天領18ヵ村の1つ嶋村(のちの桑島村、手取川ダム完成により水没)において、江戸時代後期より組頭を勤めた旧家であり、酒造業のほか多彩な商業活動も行う地主であった。本文書の中でも、商取引を示す大福帳(写真)や村方との金融関係を示す貸借証文が多数を占めており、白山麓山村における商人的地主の経営状況や山村の分業・流通制度を知る貴重な資料だといえる。大福帳によると、杉原家は米・酒・木綿・染物や海産物等の食料、薬などの生活必需品を村民に売り、生糸・麻布・絹布などの生産物や日用などの労役提供によって支払いを受けることが多く、現金払いは少なかった。このような所に山村独特の経済構造が表れている。このほか本文書には、村算用に関する好史料もまとまっており、白山麓山村の村政の変化を知る上でも重要な資料であるといえる。
昭和60年「石川の文化財」より

 

後藤家文書 (1805点)

江戸時代~明治時代  
石川県立歴史博物館  金沢市出羽町3-1


後藤家文書  

県指定文化財  昭和59年7月10日指定

 

藤家旧蔵の近世十村文書。旧蔵者の後藤家は、近世に加賀国石川郡押野村(現在の石川郡野々市町押野)に居住し、代々加賀藩の十村役を勤めた。最古の文書は、慶長3年(1598)の石川郡検地打渡状であり、明治40年(1907)頃までの文書を含む。承応2年(1653)にはじまる。144通の年貢・小物成の皆済状や、長坂新開に関する1件書類をはじめ、歴代の御用留・覚書など、加賀藩農政史の研究上貴重な史料が、藩政初期から末期まで、一貫して保存されており、残存史料の乏しい加賀の平野部に伝えられた稀少な十村文書として貴重な価値を有し、城下町金沢の近郊平野部農村の歴史的推移を語る学術資料として極めて重要である。なお、近世の生産諸活動を描いた貴重本の「民家検労図」などの農書類を含む。
昭和60年「石川の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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