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本事業は、文化財石垣の保存・管理に必要な諸技術や方法等について、総合的に調査研究を行い、史跡金沢城跡石垣の本質的価値の保存継承に資することを目的とする。
平成28年度は、『金沢城跡石垣保存実態調査報告書1』で概要を取りまとめた変形石垣の詳細調査を進めるとともに、石垣の保全措置や崩壊事例等について、各地の事例を収集した。
対象:数寄屋屋敷西堀縁(丸の内園地)
方法:三次元計測データの差分比較による変形動態の面的把握(H17→H28)
結果:変形量と変形速度は、相関する場合としない場合があることを確認
(1)変形量の蓄積大and変形速度が早い(図中B、D、E)
(2)変形量の蓄積大but変形速度は遅い(図中A)
(3)変形量の蓄積小but変形速度が早い(図中C)
(1)の場合、ピーク周辺の広範囲に変形速度の比較的早いエリアが分布
対象:数寄屋屋敷西堀縁(丸の内園地)
方法:ファイバースコープによる内部変状の観察
全国城跡等石垣整備調査研究会『資料集』の編纂を通じて事例収集を行った。【60城郭、114事例】
熊本城跡等の被災状況調査(平成28年6月3日(金曜日))
全国城跡等石垣整備調査研究会『資料集』の編纂を通じて事例収集を行った。【53城郭、127事例】
伝統技術(石垣)専門委員会委員等による検討会を計3回実施し、詳細調査の方法や成果についての検討等を行った。
【開催日】6月10日、10月24日、3月17日
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