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本事業は、文化財石垣の保存・管理に必要な諸技術や方法等について、総合的に調査研究を行い、史跡金沢城跡石垣の本質的価値の保存継承に資することを目的とする。
平成27年度は、引き続き変形の顕著な石垣について、症状の実態把握(内容・範囲・規模・要因等)を進めるとともに、これまでの成果を報告書にとりまとめた。
三次元レーザ計測データにより石垣の変形範囲や量を面的・立体的に把握するもので、24年度から取り組んでいる。平成27年度は6箇所9面の石垣で可視化図を作成した。
実施箇所:東ノ丸周辺(下図参照、外部委託)
前年度までの詳細調査の補足作業として、変形の顕著な石垣について石材破損や緩みなど測量図には表現されにくい変形・破損の細部症状を現地調査した。
数寄屋屋敷西堀縁石垣と玉泉院丸西石垣(鼠多門周辺)で、石垣面のレーダー探査及び電気探査を実施し、石垣変状調査に物理探査を適用するための試験的な調査を行った。
石垣変形の発生状態、保存管理の方法等について、他城郭の事例を調査した。
現地調査:福井城跡(福井県)、宇和島城跡・大洲城跡(愛媛県)等
伝統技術(石垣)専門委員会委員による検討会を計4回実施し、石垣物理探査結果の検討や、他城郭の石垣変形に関する事例研究を行うとともに、城内石垣を現地確認し、要因の検討を進めた。
開催日:4月10・11日、6月5日、9月11日、3月14日
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