議案説明要旨（平成25年第1回県議会定例会） - 平成25年2月25日 - 原子力発電所の安全確保について

◎原子力発電所の安全確保について

原子力発電所の安全確保につきましては、国の指示に基づき、北陸電力(株)が志賀原子力発電所の敷地内の破砕帯について追加調査を実施しているところであり、昨年十二月には、中間報告が国に提出されたところであります。

申し上げるまでもなく、原子力発電所直下の活断層の有無は、原子力発電所立地の根幹に関わる問題であり、北陸電力(株)に対して、徹底した調査を行うよう強く要請してまいりました。さらに、国に対しては、厳格な審査を行い、地元住民はもとより国民の理解が得られるよう、しっかりと説明責任を果たすことを強く要請してきたところであります。

県といたしましては、北陸電力(株)及び原子力規制委員会による調査及び審査を注視するとともに、その結果について、原子力環境安全管理協議会において確認してまいりたいと考えております。

また、原子力規制委員会では、本年七月を目途に新たな安全基準を策定するとしているところでありますが、こうした基準は、今後の原子力発電の安全性を判断する上での根幹となることから、科学的根拠に基づくしっかりとした基準とするよう、原子力規制委員会に強く求めてまいりたいと考えております。

今、我が国は、本格的な人口減少時代の到来に伴う国内市場の縮小、急速な少子高齢化の進行に伴う社会保障関係経費の増加、経済のグローバル化に伴う生産拠点の海外移転の進行など、社会の様々な分野でかつて経験したことのない変化にさらされており、今後の県政運営にあたっては、こうした変化の潮流を見誤ることなく、また、県民の皆様方のニーズをしっかりと捉えながら、「安心と希望あふれる生活先進県石川」の創造に向け、全力を傾注してまいる所存でありますので、議員各位の一層のご指導とご協力をお願いいたします。

以上をもちまして、私の説明を終わりますが、なにとぞ慎重ご審議のうえ、適切なるご決議あらんことをお願いいたします。

 

以上

●目次に戻る ●前へ戻る