議案説明要旨（平成25年第1回県議会定例会） - 平成25年2月25日 - 「魅力ある産業としての農林水産業づくり」について

◎主な施策の概要について

6.「魅力ある産業としての農林水産業づくり」について

第六は、「魅力ある産業としての農林水産業づくり」についてであります。

本年十月二十九日から三日間の日程で、全国の農業の担い手が一堂に会する「全国農業担い手サミット」が、いしかわ総合スポーツセンターを主会場に開催されることが決定いたしました。県内各地で行う農業者同士の交流を通じ、本県農業の発展につながることを期待するとともに、世界農業遺産に認定された能登の里山里海をはじめ、特色ある農林水産物など本県の魅力を発信し、北陸新幹線金沢開業後の誘客につなげていく絶好の機会となることから、県はもとより、関係市町、農業者、農業団体からなる実行委員会を立ち上げ、開催準備に万全を期してまいります。

農林水産物のブランド化の推進につきましては、全国に誇れる本県の宝として育ててきた「ルビーロマン」について、来年度は、首都圏に加え、新たに大阪市場にも販路の拡大を図ることとしており、引き続き、知名度の向上はもとより、生産拡大と一層の品質向上に努めてまいります。

県が開発したフリージアの新品種については、昨年十二月、名称を「エアリーフローラ」と決定したところであります。カラーバリエーションが豊富という特長を活かし、全国に誇れる本県の新たなブランドとして大きく育てていくため、専門家を交えて策定した戦略に基づき、この春には首都圏へ初めて出荷するとともに、生産拡大や品質向上のための取り組みについても、引き続き、積極的に支援してまいります。

能登牛については、全国に通用するブランドの確立に向け、年間一千頭生産体制の実現に鋭意取り組んでいるところでありますが、先般、全国有数の畜産企業が本県への進出を決定したことにより、その実現がより確実になるものと考えており、引き続き、官民一体となって取り組みを進めてまいります。

能登を中心とする中山間地域では、生産条件が厳しいことに加え、過疎化・高齢化の進行により耕作放棄地が増加するなど、里山の荒廃が懸念されております。こうした状況を打開するためには、企業の農業参入や地域外からの就農促進など多様な担い手の確保や、生産活動に加えて生物多様性の確保や景観の保全にも配慮した多面的な土地利用が不可欠であり、来年度から具体の検討に着手し、農業を中心とする里山地域の再生に向けた支援につなげてまいりたいと考えております。

平成二十七年春に本県で開催する全国植樹祭につきましては、有識者等からなる基本構想検討委員会における検討を経て、去る十五日、国土緑化推進機構との協議において式典会場を木場潟公園に決定したところであります。今後、年度内に基本構想を策定し、開催準備を加速していくとともに、北陸新幹線金沢開業後最初の全国的なイベントとなることから、本県の様々な魅力を全国へ発信できる大会となるよう、工夫を凝らしてまいりたいと考えております。

 

以上

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