議案説明要旨（平成24年第1回県議会定例会） - 平成24年2月27日 - 予算総額および歳入について

◎ 予算総額および歳入について

以上が、平成二十四年度当初予算における主要施策の概要であり、一般会計の総額は、五千二百三十五億九千七百万円となっております。この財源といたしましては、県税一千九十七億円、地方交付税一千三百三十億円、国庫支出金五百十八億一千七百万円余、地方債一千九十三億一千四百万円などを充てております。

歳入の大宗を占める県税収入は、年少扶養控除の廃止等により個人県民税の増収が見込まれる一方で、円高の影響等により、地方法人特別譲与税を含む法人関係税の伸びが期待できないこと、また、志賀原子力発電所の再稼働の見通しが立たず、核燃料税収入を見込むことができないことなどから、実質県税全体で今年度当初予算と同額を計上しているほか、実質交付税については、国の地方財政対策で今年度を上回る額が確保されたことから、今年度当初予算と比べて二十六億円の増加を見込んでおります。

一方、財政調整基金及び減債基金については、社会保障関係経費が大幅に増加する中、行財政改革により職員費や事務的経費の削減などに積極的に取り組み、今年度当初予算と比べて取り崩しを三十億円圧縮したものの、なお四十億円の取り崩しを余儀なくされております。引き続き、着実に改革に取り組み、基金の取り崩しに頼らない持続可能な行財政基盤の確立を目指してまいります。

特別会計といたしましては、公営競馬、流域下水道、病院事業など十六の特別会計や事業会計において、総額二千三百八十八億五百万円余を計上しております。

金沢競馬につきましては、「金沢競馬経営評価委員会」において、一層の経営努力の下で来年度の収支均衡は可能との見通しを昨年末に了承いただいたところであります。競馬を取り巻く環境は依然として厳しい状況にありますが、競馬関係者のご協力もいただきながら、来年度の収支均衡を目指し、更なる経営の健全化に努めてまいる所存であります。

また、先般、地方競馬最大の祭典であるJBC競走の平成二十五年における金沢競馬場での開催が決定いたしました。金沢競馬が現在の八田町に移転して四十年の節目の年に、全国から多数の競馬ファンや関係者が集うJBC競走を開催できることは、北陸新幹線の金沢開業を控え、金沢競馬と本県の魅力を全国に発信し、観光誘客にも繋がるものであり、今後開催に向けて万全の準備を進めてまいります。

住宅供給公社につきましては、民間の住宅供給体制が整ったことから、行財政改革大綱に基づき、平成二十四年度中に廃止することとしております。廃止にあたっては、公社資産を引き継ぐ土地開発公社及び県民ふれあい公社に対し、円滑な資産譲渡がなされるよう、資産を取得するための資金貸付など、所要の予算措置を講じております。

 

以上

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