ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(平成24年第1回県議会定例会) - 平成24年2月27日 - > 議案説明要旨(平成24年第1回県議会定例会) - 平成24年2月27日 - 北陸新幹線と防災対策の充実強化などについて
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本日、ここに、平成二十四年第一回県議会定例会が開かれるにあたり、提案をいたしました平成二十四年度一般会計当初予算及び特別会計当初予算並びにその他の諸議案につきまして、その大要をご説明申し上げます。
はじめに、昨年末、北陸新幹線の金沢以西延伸につきまして、最大の難関であった安定的な財源の確保の見通しが確認され、敦賀までの新規着工の方針が決定されました。金沢開業後に約十年余りで県内全区間を新幹線が走ることとなれば、まさに長年にわたる悲願が実現することとなります。これまでご尽力いただきました関係各位に心から感謝を申し上げると同時に、引き続き、国等に対して一日も早い認可・着工を求めてまいる所存であります。
その北陸新幹線の金沢開業年度まで、いよいよあと二年となってまいりました。新幹線を本県が大きく飛躍する起爆剤としていくため、これまでも交流基盤の整備はもとより、開業効果を最大限に引き出す取り組みをハード・ソフト両面にわたって進めてきたところでありますが、これからはまさにその総仕上げの段階に入ります。金沢城公園の復元整備をはじめとした本県の玄関口となる県都金沢の魅力向上はもとより、里山里海が世界農業遺産に認定された能登や、全国屈指の温泉地を有する加賀の様々な地域資源に更に磨きをかけ、開業効果を県内全域に波及させるための取り組みを更に加速させてまいります。
また、「首都圏誘客五百万人構想」を実現するためには、新幹線開業に向け、具体のPR戦略を立案し、着実に実行に移していくことが重要であります。この四月には、新たに観光交流局に「新幹線開業PR推進室」を設置し、まさに来年度を「首都圏戦略元年」と位置付け、戦略的な誘客対策に取り組んでまいる所存であります。
さらに、新幹線が開業すれば、全国規模のイベント等を誘致する絶好の環境が整うこととなり、これらを開催することは開業効果を更に高めるためにも有効な手段であります。開業年となる平成二十七年には「全国植樹祭」を、開業年あるいはその翌年には「日本スポーツマスターズ」を誘致すべく、現在協議を進めているところであり、今後とも、新幹線開業を見据え、できる限り多くのイベント等を誘致できるよう、全庁挙げて積極的な誘致活動に取り組んでまいります。
次に、我が国にとって未曾有の大災害となる東日本大震災を踏まえた防災対策の充実強化についてであります。発災から間もなく一年が経過しようとしておりますが、改めて一日も早い被災された方々の生活再建と被災地の復旧・復興を願うものであります。被災地の復興はまだ緒に就いたばかりであり、今後も被災地からの要請に応じ、できる限りの支援をしてまいる所存であります。
顧みるに、昨年は東日本大震災をはじめ、全国的に相次ぐ台風による風水害が発生するなど、万全の防災対策が県民の皆様の安全・安心の確保の基本であることを改めて強く認識させられた年でありました。このため、大震災を踏まえた防災対策の充実強化に積極的に取り組むと同時に、地域医療の確保、子育て支援をはじめ、高齢者や障害者福祉の更なる充実についても、着実に進めてまいります。
さて、最近の本県経済は、生産では海外経済の減速による影響が一部にみられるものの、その水準が概ね回復しており、さらに、個人消費も下げ止まっているなど、全体としては持ち直しの動きが続いておりますが、円高や欧州の経済不安等のリスクが存在し、先が見通せないことも事実であります。また、雇用情勢についても、持ち直しの動きが続いてはいるものの、有効求人倍率が一倍を下回っているのが現状であります。このため、引き続き、「経営・資金・雇用」の三つの安心を柱としたセーフティネットの確保と公共投資の事業量の確保による地域経済の下支えに取り組んでまいる所存であります。
以上
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