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はじめに
テレビや新聞などでレジオネラ症という病気が話題となってからずいぶんたちました。
最近、またこのレジオネラ症患者が全国的に増加しています。
この病気を引き起こす原因菌は、レジオネラ属菌というもので入浴施設やビルの冷却塔などの設備の中でこの菌が繁殖し、その飛まつが人の呼吸器系に入り病気を引き起こします。
公衆浴場法及び旅館業法の営業施設については、自主管理がなされ、その対策が講じられているところでありますが、最近、これらの法律の規制を受けない「温泉付きマンション」の中央式給湯設備でレジオネラ属菌が検出されたところです。
レジオネラ属菌による感染を防止するためには、循環式浴槽や中央給湯設備等において、衛生上の措置を講ずる必要があります。
法律等の規制を受けない施設であっても、循環式浴槽や中央給湯設備等を採用している施設では、レジオネラ属菌が増殖する可能性があるため、管理者の方は定期的な清掃や自主検査等により適切な管理をお願いします。
「レジオネラ症防止対策の周知等について」(平成19年10月30日健感発第1030001
号、健衛発第1030001号厚生労働省健康局結核感染症課長・生活衛生課長連名通知)
分析機関名 | 電話番号 | 〒 | 所在地 | 採取 ・ 持込 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
県保健所 | |||||
南加賀保健福祉 センター |
0761-22-0793 | 923-8648 | 小松市園町ヌ48 | 持込 | 月・火受付、要予約 |
能登中部保健福祉 センター |
0767-53-2482 | 926-0021 |
七尾市府中町 ソ27番9 |
持込 | 月~水受付、要予約 |
能登北部保健福祉 センター |
0761-22-0793 | 928-0079 | 輪島市鳳至町畠田102番4 | 持込 | 月~水受付、要予約 |
(財)石川県予防医学協会 |
076-269-2344 | 920-0365 |
金沢市神野町東115 |
採取 | |
(財)北陸保健衛生研究所 |
076-224-2122 | 920-1154 |
金沢市太陽が丘3丁目1番2 |
採取 | |
(株)北陸環境科学研究所 金沢営業所 |
076-246-8778 | 921-8801 |
野々市町御経塚1丁目55 |
採取 | |
(株)エオネックス | 076-238-1181 | 920-0209 |
金沢市東蚊爪町1丁目19番地4 |
採取 | |
中外テクノス(株) 北陸営業所 |
076-221-2312 | 920-0022 |
金沢市北安江1丁目8-3 |
持込 | |
(社)石川県薬剤師会検査センター | 076-276-6333 | 924-0032 |
白山市村町330 |
採取 | |
(株)環境日本海サービス 公社公害分析センター |
0767-52-7707 | 926-0038 | 七尾市八幡町塔地面1番1 | 持込 | 採取については相談 |
(株)大和環境分析 センター |
076-277-3733 | 920-0811 |
金沢市小坂中18番地4 |
採取 |
県保健所及び水道法20条第3項による厚生労働大臣の登録機関、ビル管法に規定する県知事登録検査機関を掲載しました。
料金等の条件は、各検査機関にお尋ね下さい。
掲載順は、各登録の登録番号順に記載してあります。
レジオネラ症の発生を防止するため、入浴施設等(公衆浴場、旅館等)の管理者の方は、引き続き注意して関連する設備、器具等を管理してください。
→入浴施設におけるレジオネラ症防止対策マニュアル(PDF:218KB)
レジオネラ症患者が全国的に増加しています。
営業者の方は衛生管理の徹底をお願いします。
※平成19年度41週(10/8-14):499名
(2006年41週:395名、2005年41週:194名)
国立感染症研究所(外部リンク)報告より
(平成12年12月改訂版)
入浴施設におけレジオネラ症対策自主管理ハンドブック(PDF:33KB)
(平成15年2月石川県)
リンク
1976年にアメり力のフィラデルフィアのホテルで在郷軍入会総会が開かれ、その参加者などの間で原因不明の肺炎が集団発生しました。原因は細菌による感染症でしたが、在郷軍人会のLegion(レジオン)をとって「レジオネラ症」という病名がつけられました。
レジオネラ症はレジオネラ属菌が原因で起こる感染症(感染症新法では、第4類感染症に分類されています。)で、乳幼児や高齢者、病人など抵抗力の低下している人がかかりやすい傾向にあります。
また、この病気はレジオネラ肺炎とポンティアック熱とに分けられます。
レジオネラ肺炎は、高熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害等を主症状とする肺炎で、時として重症になる場合もあります。
―方、ポンティアック熱はインフルエンザに似た非肺炎型熱性疾患で、悪寒、筋肉痛、発熱などが見られ、―般に軽症で数日で軽快します。
レジオネラ属菌は土壌や河川、湖沼など自然界に広く生息しています。菌の増殖に必要な温度は25~43℃、特に成長に適する温度は35~37℃です。菌の形態は長さ2~20ミク口ン、幅0.3~0.9ミクロン程度の細長い菌です。レジオネラ属菌は生存・増殖するために、他の細菌や藻類などから必要な栄養分を吸収したり、アメーバなどの原虫に寄生します。
土壌や淡水に生息しているレジオネラ属菌が土ぼこりとともに空調設備のひとつである冷却塔などに入り、増殖した菌が冷却水の工アロゾル(目に見えないような細かい水滴)とともに飛散し、人の呼吸器系に侵入してレジオネラ症を起こすといわれています。
冷却塔以外には、カロ湿器、給湯設備、循環式浴槽、人工の滝や噴水などが感染源となる可能性もあります。
レジオネラ属菌は自然界に広く生息しており、私たちの周辺から完全に除去することは非常に難しいことです。
したがって、レジオネラ症を予防するためには、感染源でのレジオネラ属菌の増殖を防止することが重要です。そのためには、感染源となる設備や器具の衛生的な管理が求められ、状況に応じて水質検査を行い実態を把握する必要があります。
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