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更新日:2020年7月1日

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城郭庭園等の総合研究(27年度)

事業概要

本事業は、金沢城に関する庭園の構造・機能及びその変遷等について、学際的・総合的に検討することにより、金沢城の特質を一層明確にし、併せて城郭の構成要素としての庭園の意義の解明に資することを目的とする。本年度は、兼六園の現況調査、東ノ丸庭園遺構(平成26年度調査)の出土品整理等を行うとともに、調査成果のとりまとめに係り、報告内容の構成等を検討した。

主な成果

兼六園の現況調査

  • 近世遺構の全般的な遺存状況について、補足確認・計測等を実施した。また、敷地南東側の広い範囲を占める「曲水」について、護岸形状の観察・写真撮影等を実施した。  

              兼六園「曲水」護岸の現況と絵図

  • 「曲水」は安政3年~文久3年(1856~1863)の間に、おおむね現況に近い形に整備されたと考えられる大規模な流れである。ただしその呼称は近代以降に下る可能性が高い。
  • 護岸の形状は、川原石や小型の戸室石が1~2段並んだ状態、もしくは土羽となる状態が主体(図(1)(2)等)である。あるいは後者はもと杭護岸であったかもしれない。大型の石材で構成される箇所は、中島や出島等にほぼ限定される(赤太線(3)(4)等)。この他、滝坂石(礫が多く混じる特徴的な石質を呈する)による3m級の長大な材を配置する箇所((5)等)が散見される。また、現在、絵図のように橋は多く架かっていないが、橋挟み石等、橋の取付を示す遺構もいくつか確認できた((6)等)。
  • 近世末~近代初期に描かれた絵画とも整合する部分があり、ある程度近世以来の形を留めていると推測される。 

東ノ丸庭園遺構出土品整理

  • 平成26年度の発掘調査で出土した陶磁器・瓦等について、実測・トレース等を実施した。また、庭園遺構の埋立土に含まれる瓦の寸法計測等を行った。

調査成果のとりまとめ 

  • 庭園史の専門家等による検討会(8月24日、3月10日)を実施し、報告内容の構成等を検討するとともに、金谷出丸等の調査成果のとりまとめを行った。  

                                                                                                                                                                                                       

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お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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