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第七は、「安全・安心と豊かな里山里海に包まれる環境づくり」についてであります。
本県では、能登半島地震で「地域の絆」が被害を最小限に食い止めた教訓を踏まえ、自主防災組織のリーダーとなる防災士の育成を進めてきたところであります。その結果、本年度に目標の四千人に達するとともに、女性の防災士につきましても、県内の避難所数に相当する千人に達する見込みであります。このため、今後五年間で、防災士及び女性防災士を、それぞれ倍増させることを新たな目標に掲げ、市町と連携して、ペースを上げて育成に取り組むとともに、防災士の活動の質の向上を図るため、新たに資格取得時の研修や五年ごとのスキルアップ研修を実施することといたしました。
白山の火山防災対策につきましては、昨年度の登山届の提出人数が大幅に増加するなど登山者の意識が高まってきたことに加え、岐阜県において登山届の提出を義務化する条例が施行されたことから、登山者の安全を確保するため、本県においても、登山届の提出を義務化する条例案を今議会に提出しているところであります。条例の施行は、夏山開きに当たる七月一日としており、円滑な施行に向け、スマートフォンから登山届を提出できるようにするとともに、岐阜県とも連携しながら、条例の内容の周知に努めてまいります。
医療提供体制の確保・充実につきましては、金沢大学の特別枠で学んだ医学生が臨床研修を終え、来年度以降、能登北部の地域医療の現場で診療に従事することとなり、今後とも、継続して医師が確保できる見込みであります。
県立中央病院の建て替えにつきましては、順調に工事が進捗しており、九月の建物の完成後、医療機器の設置工事を進めるなど、来年一月初旬の開院に向けて、準備に万全を期してまいります。
ドクターヘリにつきましては、本県の救急医療体制のさらなる充実・強化を図るため、県立中央病院に導入することとしたところであり、来年秋頃の運航開始に向け、運航を委託する業者の選定や格納庫の整備などの準備を鋭意進めてまいります。
「トキ里山館」につきましては、昨年十一月のオープン以降、いしかわ動物園の入園者数が前年の同時期と比べ二割増となるなど多数の方にご来館いただいているところであります。来年度は、本州唯一の公開展示施設である「トキ里山館」の魅力を積極的に発信するとともに、小中学校の見学の受け入れなどを通じて、トキを育む環境づくりの大切さを伝える環境教育の場としても活用することとしております。
県央土木総合事務所につきましては、金沢外環状道路海側幹線沿いで交通アクセスの良い金沢市直江町地内へ移転することとしております。管轄区域が同一である県央農林総合事務所に加え、農林業公社やまちづくり技術センター、さらには、老朽化が著しい計量検定所を移転集約し、建設工事に着手いたします。
治安対策の強化につきましては、老朽化が著しい寺井警察署について、来年秋の供用開始を目指し、建設工事に着手いたします。また、かねてから国に対して要望しておりました警察官の増員について、八人の増員が認められたところであり、これにより、県民生活のより一層の安全確保に努めてまいります。
以上
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