ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(平成29年第1回県議会定例会) - 平成29年2月22日 - > 議案説明要旨(平成29年第1回県議会定例会) - 平成29年2月22日 - 予算編成の基本方針と本県の財政状況について
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さて、今回の予算は、昨年度策定した今後十年間の本県の進むべき方向性を示す羅針盤となる新たな長期構想に掲げた基本目標「個性、交流、安心のふるさとづくり」の実現に向け、九つの重点戦略に基づき、着実に構想に掲げた施策を具現化させていくこととしております。
まず、豊かな文化の土壌をはじめとした本県の個性にさらに磨きをかけるため、東京国立近代美術館工芸館の移転整備や新県立図書館の整備を本格化させることとしております。加えて、高い技術力を有するものづくり企業の集積を活かした学生の県内就職やUIターンの促進、農林水産業を含む産業の成長力強化などにもしっかりと取り組んでまいります。
次に、新幹線の開業効果を多方面にわたり最大限活用し、人やものの交流をさらに盛んにしていくため、クルーズ船の寄港の急増等を踏まえた金沢港の機能強化をはじめとする交流基盤の整備や戦略的な観光誘客に取り組んでまいります。
加えて、県民の安全・安心をさらに確保していくため、少子化対策や救急医療体制の充実を図るほか、本年は、ナホトカ号重油流出事故から二十年、能登半島地震から十年を迎える節目の年でもあり、こうした災害から得た教訓を風化させることなく、自助・共助からなる地域防災力のさらなる強化に取り組むことといたしました。
次に、これらの施策を実行していくための基盤となる本県の財政状況でありますが、これまでの職員数の削減といった行財政改革の効果などにより、本年度も、五年連続で、財政調整基金及び減債基金の取り崩しに頼らない収支均衡を達成できる見込みとなりました。一方で、新幹線の富山県境・金沢間に係る県債の償還に加え、敦賀延伸に向けた工事が本格化していく中、今後、公債費の増加が県財政の圧迫要因となることが予想されるところであります。このため、将来の財政負担の軽減を図る観点から、三年連続で、県債三十億円を繰上償還することといたしました。
また、公共投資については、本年度は、これまで九月及び十二月補正予算において、時機を逸することなく必要な対応を行ってきたところでありますが、今回、先の国補正予算に係る追加認証が得られたことに加え、地方創生拠点整備交付金の本県への配分額が示されたことから、予算の最終整理を行う通常の三月補正予算と切り離し、第一次三月補正予算として編成したところであります。
本日提案をいたしました平成二十九年度当初予算及び平成二十八年度補正予算は、以上申し述べた考え方を基本に編成したところであり、以下、その主な施策につきまして概要をご説明申し上げます。
以上
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