県議会の議案説明要旨 - 平成22年6月7日 - 4.「個性を活かした文化と学術の地域づくり」について

◎ 6月補正予算について

4.「個性を活かした文化と学術の地域づくり」について

第四は、「個性を活かした文化と学術の地域づくり」についてであります。

県庁跡地につきましては、本年四月十日に「しいのき迎賓館」が開館し、多くの観光客や県民の皆様にご来館いただいております。今後、屋内外での各種イベントの開催や、中央公園やいもり堀園地との一体的な利用を図ることで、新たな賑わいを創出するとともに、県庁跡地全体の供用に向けた調査検討を進めてまいります。

金沢城公園の復元整備につきましては、河北門が本年四月二十四日に完成供用し、先に整備した菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓と相俟って、三の丸広場一帯の風格ある城郭景観が整ったところであります。引き続き、石川門の保存修理を進めるとともに、今般、橋爪門の二の門と枡形土塀の復元に向け、埋蔵文化財調査と基本・実施設計に着手し、平成二十六年度までの金沢城三御門の完成を目指してまいります。

また、旧県立体育館跡地の玉泉院丸跡につきましては、引き続き埋蔵文化財調査を進めるとともに、城と中心市街地が一体となった賑わいの創出に加え、周辺との回遊性の向上が大いに期待されることから、平成二十六年度までの暫定整備を含め、復元整備に向けた基本計画を策定することといたしました。

歴史博物館につきましては、「兼六園周辺文化施設活性化検討委員会」の最終報告を踏まえ、国指定重要文化財としての建物の特色を活かしつつ、展示内容の見直しやフリーゾーンの設定などによる利用者の増加を図るため、平成二十六年度のリニューアルオープンに向け、基本構想の策定に着手することとしております。

本年は、本県と中国江蘇省との友好交流に関する合意書締結十五周年にあたります。先般、江蘇省より記念訪問団の派遣要請があり、今後の更なる交流拡大を図るため、来月下旬に、県議会や関係団体の方々とともに江蘇省を訪問することといたしました。

その際、経済、観光、環境、青少年など幅広い分野での交流強化について、新たな合意書を締結するほか、現地の旅行会社に対し、トップセールスを行うことで、更なる観光誘客の拡大に繋げていきたいと考えております。

以上

●目次に戻る  ●前へ戻る  ●次へ進む