ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 県議会の議案説明要旨 - 平成22年6月7日 - > 県議会の議案説明要旨 - 平成22年6月7日 - 3.「交流が盛んな特色ある地域づくり」について
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第三は、「交流が盛んな特色ある地域づくり」についてであります。
北陸新幹線につきましては、平成二十六年度末までの金沢開業に向けて、着実に工事が進められております。また、国におきましては、白山総合車両基地・敦賀間等の未着工区間について、早期に着工すべき区間を決定するための検討が進められております。
今後とも、金沢までの一日も早い開業、白山総合車両基地以西の認可・着工の早期実現と全線整備、並行在来線対策などについて、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、最大限の努力をしていく所存であります。
北陸新幹線金沢開業に向けたアクションプラン「STEP21」の推進につきましては、開業効果を県内全域に波及させるためには、県内各地における地域の魅力向上に向けた自発的な取り組みが重要であることから、今般、民間が主体となって取り組む重点プロジェクトに対する支援制度を創設することといたしました。
併せて、全県的な推進組織となる「STEP21県民推進会議(仮称)」を来月下旬に立ち上げるとともに、同会議の下に三つの専門委員会を設け、重点プロジェクトの事業化に向けた体制を強化することとしております。
今後、市町や関係機関と連携し、地域から創意工夫に満ちた取り組みが次々と生まれるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。
また、開業に伴い強化が必要な二次交通アクセスのあり方などについての検討を加速させると同時に、並行在来線についても、経営計画の調査を行うなど、国の動向も注視しながら、様々な角度から検討を進めていくこととしております。
交流基盤を活用した観光誘客につきましては、長引く景気低迷により、国内外ともに厳しい環境にありますが、旅行形態や価値観の変化など、多様化する観光ニーズを的確に捉え、北陸新幹線金沢開業も見据えて、戦略的な取り組みを着実に展開していくことが必要であります。
まず、国内誘客の促進については、本県の観光応援団の裾野を広げるため、新たに「いしかわ観光特使」制度を創設いたします。具体的には、本県の魅力や観光情報を発信していただける方を広く県内外から公募等により委嘱し、友人や知人、または会社の内外の方に本県の情報発信をしていただくことで、口コミによる誘客促進を図ってまいります。
また、観光客の皆様を県民総ぐるみで温かくお迎えすることにより、観光地石川のイメージアップを図り、リピーターの確保や石川ファンの拡大を図っていくことが重要であります。こうしたことから、観光業界の第一線で接客を担当するリーダーを対象に、更なるレベルアップを図る「観光おもてなし塾(仮称)」を開催するとともに、こうしたおもてなしの意識を県民全体に広げていくため、県内温泉地をモデル地域として、地域住民の皆様を対象に、「おもてなし講座」を開催することといたしました。
さらに、観光客等に加賀・能登両地域で宿泊いただくための仕掛けづくりとして、夜ならではの魅力的な観光資源を活かしたモデルツアーの開発に取り組み、今後の旅行商品化に繋げてまいります。
また、昨年に引き続き、「能登ふるさと博」及び「加賀四湯博」の開催期間中、温泉旅館等での宿泊者を対象に、能登有料道路及び白山スーパー林道の通行料金を実質片道無料とし、更なる誘客拡大を図っていきたいと考えております。
コンベンションの誘致につきましては、学会などに加え、新たに県外の民間企業の会議・研修の誘致に積極的に取り組み、年間を通してバランスの取れた誘客を図ってまいります。
海外誘客につきましては、台湾及び韓国において、スポーツやレジャーを目的とする旅行など、ターゲットを絞った誘客活動に引き続き取り組むほか、中国においては、来月より個人観光ビザの発給に係る年収要件が緩和されることから、上海万博の開催期間中に上海市内で開催される「日中文化観光交流ウィーク」に参加し、本県の魅力をPRする大規模キャンペーンを展開いたします。併せて、外国人の個人観光客の増加に対応し、外国人旅行者が一人でも県内を安心して旅行できるよう、通訳ボランティアの育成や飲食店メニューの多言語化などに取り組み、受入環境の整備を図ってまいります。
小松空港につきましては、国内線では、成田便が来月一日から一年間のトライアルとして一便増便され、一日二便で運航されることとなっております。これにより、ヨーロッパからの午前到着便や北米への夕方出発便にも接続し、小松発着の成田国際線利用者の利便性が大幅に向上することとなり、航空会社とも連携して利用促進に努めてまいります。
国際航空貨物便につきましては、航空貨物市場の回復傾向を受け、先月十四日から、小松空港に就航するカーゴルックス便が週二便から週三便に復便されたところであり、引き続き欧州販路の拠点としてご活用いただけるよう、県内企業等への周知と利用の働きかけをより一層強化してまいります。
今後とも、小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力を得ながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け、努力してまいる所存であります。
能登空港につきましては、全国的に厳しい航空需要ではありますが、七年目の目標搭乗率の達成に向け、引き続き、首都圏からの誘客活動を推進すると同時に、地元市町や関係団体と一体となって利用意識の向上を図り、需要拡大に努めていく所存であります。
道路網の整備につきましては、引き続き、「ダブルラダー結いの道」整備構想の実現に向け、金沢外環状道路海側幹線をはじめ、幹線道路の整備を推進することとしており、年内には、国道二四九号藤橋バイパス一期区間を完成させるとともに、来年春には、金沢井波線の荒山工区、空港軽海線の四車線化を完了させることとしております。
また、新たに金沢美川小松線の白山市徳光町から小川町間の四車線化に着手するとともに、昨年度部分開通した国道四一五号羽咋バイパスや南加賀道路の延伸区間の整備に本格的に取り組んでまいります。
以上
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