ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター畜産試験場 > 畜産試験場だより > 便り7:豚の暑熱対策
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7通目の畜産試験場からのお便りです。
6月9日の県内は午前中から気温が上昇し、金沢市など県内各地で、今年はじめて最高気温が30度を超える真夏日となりました。
街中では半袖や日傘をさす姿もみかけるようになりましたが、暑さに弱いのは人も家畜も同じです。
特に、豚は汗をかくための汗線が極めて少なく、暑熱に対する耐性が低いため、養豚農家にとっては悩みの種のひとつです。
そこで、今回は当場の肥育豚舎で行っているミストを活用した暑熱対策についてご紹介します。
まず、肥育豚舎の天井部に市販の小型ポンプ式ミスト噴霧装置を設置しました。
地面から約3メートルの高さに、1豚房あたり3個の噴霧ノズルを取り付けたところ、
豚舎の気温は間欠稼働式(30秒後稼働後、30秒休止)では90分で1.5℃、連続稼働式では30分で4.0℃低下しました。
肥育豚がミストの下で寝転ぶなど、暑熱ストレスが幾分軽減された状況も見られ、ミスト噴霧の効果を実感することが出来ました。
暑熱対策に関する詳しい内容につきましては、下記をご覧ください。
豚舎における低コスト暑熱対策の効果実証試験 ― 簡易な細霧装置を活用した暑熱対策 ―(PDF:1,174KB)
人も家畜も、しっかり「暑さ対策」をしてこの夏を元気に乗り切りましょう!
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