ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター畜産試験場 > 畜産試験場だより > 便り6:今年度初の子牛が産まれた!
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6通目の畜産試験場からのお便りです。
令和2年4月7日、当場の桜が見頃を迎えるなか、今年度初の子牛が産まれました。
ホルスタイン種の女の子が産まれましたので、
この子牛が成長して生乳を生産するようになるまでについてご紹介します。
こちらが産まれたての子牛、生後体重はおよそ40kgです。
産まれてすぐに、母牛から絞った乳を子牛に飲ませます。
こちらが母牛です。
3Lほど母牛から乳を搾って子牛に哺乳しましたが、すべて飲み干しました。
子牛を産んだ後に初めて出る乳は「初乳」と呼ばれ、
子牛にとって大切な栄養成分や免疫成分をたくさん含んでいます。
産まれてから数日は、1日2回のペースで母牛の乳を飲ませますが、
母牛の乳は生乳として出荷する必要があるため、
数日後には「代用乳」と呼ばれる粉ミルクに切り替えます。
さらに生後2か月程度で離乳を行い、牧草や固形の飼料を食べるようになると、
体重はさらに増えて、およそ3カ月齢で100kgに到達します。
14カ月齢で妊娠が可能な状態となり、人工授精とよばれる手法で交配をおこない、
約280日の妊娠期間を経て子牛を産み、母牛となって生乳を生産するようになります。
子牛を出産した直後は多くの生乳を生産しますが、1日に生産する乳量は次第に減っていき、
次のお産により、また生乳を生産するようになります。
乳牛の一生は出産と生乳生産の繰り返しのため、乳牛にとって出産は重要なイベントです。
今回産まれた子牛も、立派な母牛となって、
おいしい牛乳を皆さんにお届けできることを期待しております。
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