ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター畜産試験場 > 畜産試験場だより > 便り4:乳用牛のひみつ
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お久しぶりの畜産試験場だよりです。
試験場では、前回の便り3で紹介した牛のエサづくりの真っただ中です。
ぐるぐるぐるとラップを巻き、今年も試験場の乳用牛や繁殖牛が食べる
サイレージをたくさん作っています。
それでは、前回の便り3での問題について、約3年越しにご説明します。
前回の問題は、
搾乳牛は1日にどのくらいのエサを食べて、どのくらい牛乳を生産するでしょうか?
というものでした。
正解は、牛にもよりますが、
1日当たり、40~60kgのエサを食べます。
また、飲み水も大切です。
乾燥したものをたくさん食べるので、60~80リットルのお水を飲みます。
そして、毎日、牛乳のもととなる生乳を生産してくれます。
その生産量は、赤ちゃんを産んですぐは1日に20kgほどですが、2ヵ月もすると最大30~40kgとなります!
(1リットルの牛乳パックだと30~40本分です!)
1リットルの生乳をつくり出すためには、約400~500リットルの血液が乳房を循環するので、
これだけたくさんのエサとお水が必要となるのです。
現在NHKで放送されている「なつぞら」では、北海道の酪農家が舞台となっています。
そこでも語られていましたが、乳用牛は「子牛が生まれないと乳(生乳)は出ません。」
人間と同じですね。
お母さんになって初めて生乳が出ます。生んだ子牛のためにつくり出している生乳を、
私たちがいただいています。
皆さまが牛乳を飲む際に、乳用牛たちが「字」のごとく心血注いでたくさんの生乳を
生産してくれていることを思いだしていただければうれしく思います。
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