ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター畜産試験場 > 畜産試験場だより > 便り3:牛のエサ作り~ラップサイレージの調製~
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三つ目の畜産試験場便りです。
今回の話題に入る前に前回の問題についてご説明します。
前回の問題は
ドラム缶ほどもある牛の反芻胃の容量はどのくらいあるでしょうか?
というものでした。
ドラム缶サイズということがヒントになった方もいらっしゃるかもしれませんが、
正解は約200Lです。
この中に大小様々な微生物がいるために、
人間が栄養にできないような草を食べて成長し生活をすることができます。
さて、今回はそのような牛のエサとなる牧草のサイレージの調製をしましたので、
それをご紹介したいと思います。
牛は大きく分けて、濃厚飼料と粗飼料を食べています。
濃厚飼料は、栄養価の高い種類のエサで、トウモロコシや大麦などの穀物が主体です。
一方、粗飼料はいわゆる牧草で、そのまま乾燥させたものや圧縮してキューブ状にしたものなどがあり、
今回ご紹介するサイレージも粗飼料に含まれます。
このサイレージの調製方法ですが、当場では
1. このように円筒形にした約300kgの牧草に
2.専用のラップをぐるぐると
3.ぐるぐると
4.ぐるぐると何重にも巻いていきます。
きつくラップを巻いているために最初の牧草と比較して一回り小さくなります。
このように密封したものを数か月放置するだけで発酵して完成です。
場合によっては発酵を手助けする乳酸菌を添加することもあります。
当場では約15頭の乳牛を飼育しており、
おおむね2,3日に一つのペースで消費していっています。
さて、ここで問題です。
200Lもの反芻胃をもつ搾乳牛ですが、
一日にどのくらいエサを食べて、どのくらい牛乳を生産するでしょうか?
正解は次回の便りの冒頭にてお答えします。
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