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史跡名勝天然記念物(天然記念物)
1株
輪島市赤崎町ロ6番地
小坂 邦雄
キリシマツツジは、ツツジ科ツツジ属の野生種であるミヤマキリシマとヤマツツジの交雑種とされる。県内では、特に能登地方に多く分布する「のとキリシマツツジ」は、その一品種とみられる。
輪島市赤崎町地内の小坂家にある「赤崎ののとキリシマツツジ」は、嘉永6年(1853)に、加賀藩十三代藩主前田斉泰が、幕府の異国船打払令に呼応して約700人の家来と、能登地方沿岸を巡視した際に、その美観を伝え聞き、訪れるとともに、株分けを所望し、後年、40余名の手により数株を金沢へ運んだとの由緒をもつ名木の子孫である。
現存する1株は、樹幹は根元から15本前後に分岐しており、樹高3m、株束周囲径0.45m、枝張り4.4mを測る。成長が緩やかなために小振りであるものの、古木としての風格をもつ。また、5月上旬から中旬の開花時における大振りで鮮やかな深紅色の花と、周辺の緑とのコントラストは、目を見張るものがある。なお、北側に近接して、藩主の腰掛け石と、それを顕彰した石碑が残り、藩主休憩所跡と伝えられる。
「赤崎ののとキリシマツツジ」は、能登地方を代表する由緒を誇る名木であり、文化財的価値は高く、天然記念物に指定し、その保護を図ることが必要である。
輪島市指定天然記念物 平成18年2月1日
(旧輪島市指定天然記念物 平成17年12月26日)
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