ホーム > 観光・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 書跡・典籍(国指定) > 大般若経巻第二百四十九 和銅五年十一月十五日長屋王願経・紺紙金字 法華経巻第四 平清盛・頼盛筆 附蒔絵経筥一合
ここから本文です。
和銅5年(712)
本誓寺 白山市東一番町12
縦 23.8センチ 横 8.6センチ
承安元年(1171)
個人蔵 金沢市
重要文化財 昭和25年8月29日指定
本経巻は、平清盛(1118~1181)・頼盛(1131~1186)兄弟が書写したものである。奥書(現在は巻頭に置かれている)には、「承安元年六月十三日書写了、参議正三位右兵衛督平朝臣頼盛、端四十八行入道太相国御自筆也」とあり、書き出しの48行を清盛が書き、後を頼盛が書き足したことが知られる。
広島県の厳島神社に伝わる、いわゆる「平家納経」33巻は著名であるが、同社には、このほかに、清盛・頼盛が嘉応2年(1170)9月より承安2年(1172)6月まで約2年をかけて書写し奉納した、紺紙金字の法華経7巻と観音経が伝わっている。もとは10巻1具であったものといわれ、本経巻は、このうちの1巻に相当する。
なお、蒔絵箱の経島の図は、狩野探幽の下絵を、加賀3代藩主前田利常の御用細工人であった清水九兵衛が蒔絵したもの。経巻の軸は後藤程乗が金無垢で龍虎を彫金した上に、水晶を覆っている。外箱の箱書は利常で、前田家の旧蔵品。
昭和60年「石川県の文化財」より
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す