ホーム > 観光・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 書跡・典籍(国指定) > 紙本支那禅刹図式 寺伝五山十刹図・羅漢供養講式稿本断簡 道元筆・紙本墨書 白山縁起
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大乗寺 金沢市長坂町ル-10
(石川県立美術館保管 金沢市出羽町2-1)
重要文化財 昭和25年8月29日指定
寺伝では「五山十刹図」と称している。大乗寺開山徹通義介が、中国禅林の盛んな様子を見て、その法式諸器のすべてをとり入れるべく招来したものといわれるが、永仁5年(1297)越前永平寺が大火ののち、いわゆる『一夜碧巌集』(重要文化財)とともに、大乗寺へ寄せられた、との説もある。
中国南部の径山・碧山・霊隠金山・育王山・蒋山・天童山・阿山などの名刹について、殿宇の構造、堂内の設備、仏具の形状などを詳細に図解した長巻である。
径山・金山の仏殿、育王山の洗面所、碧山の水磨、天童山の花灯窓、礼天目叢林告香図、僧堂念誦及び巡堂図、さらに僧衆配列の座位、諸山の扁額など、中国禅刹の一斑をうかがわせる貴重な史料である。
昭和60年「石川県の文化財」より
鎌倉時代
大乗寺 金沢市長坂町ル-10
(石川県立美術館保管 金沢市出羽町2-1)
室町時代
白山比咩神社 白山市三宮町2-105
袋綴 17丁 縦 28.0センチ 横 18.5センチ
重要文化財 昭和25年8月29日指定
「白山之記」が原題で、「白山記」ともいう。
白山信仰の性格や成立過程を知る基本史料で、白山開闢から白山宮加賀馬場の形成にいたる過程と、中世成立期の白山宮加賀馬場の様相をまとめた白山宮最古の縁起。千妙聖人の撰述と伝える「白山之記」に、長寛元年(1163)にいたって白山中宮長吏の隆厳が注記を加えたものが、現存する「白山記」の原型と見なされている。本書は、その唯一の伝本で、正応4年(1291)・永和4年(1378)・応永16年(1409)と伝写を重ねられた金剣宮系の伝本を、永享11年(1439)6月9日に、加賀国江沼郡温谷護法寺の護摩堂において、右筆定成が書写した写本であり、末尾部分に長寛元年(1163)以降の中世前期の追記が加えられている。
写真は、巻首第1紙と末尾の奥書。
昭和60年「石川県の文化財」より
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