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南北朝時代
白山比咩神社 白山市三宮町2-105
袋綴 41丁 縦 27.2センチ 横 19.7センチ
室町~戦国時代
白山比咩神社 白山市三宮町2-105
袋綴 46丁 縦 30.6センチ 横 24.8センチ
室町時代
白山比咩神社 白山市三宮町2-105
縦 26.36センチ 横 17.58センチ
重要文化財 昭和25年8月29日指定
『神皇正統記』は、北畠親房(1293~1354)が、南北朝内乱期の暦応2年(1339)、常陸国小田城在陣中に執筆し、のちに修訂を加えて後村上天皇に献じた歴史書であり、神代から後村上天皇に至る天皇の事績や歴史の推移を述べ、特に南朝の正統性を強調することに主眼が置かれている。
原本は現存しないが、写本はかなり伝存している。この写本は、「白山本」の名で知られ、4冊より成る完本で、永享10年(1438)に書写されたものであり、最も古い写本の部類に属する。筆写は不明であるが、翌永享11年(1439)に、加賀の温谷護法寺で『白山之記』を書写した定成ではないかと推定されている。戦国期には、白山本宮の神主上道氏の手にあったことが知られ、近世に入って、上道氏の断絶後、同じく神主であった建部氏に伝えられ、明治維新後に社蔵となったものである。
本書の巻末には、北朝の系譜が記入されており、ほかに加筆された部分もあるが、原型がかなり忠実に伝えられているといわれており、原本が存しない現在、歴史的に極めて貴重な写本である。
昭和60年「石川県の文化財」より
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