ホーム > 観光・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 民俗文化財(県指定) > 旧表道場
ここから本文です。
江戸時代末期
石川県(石川県立白山ろく民俗資料館管理 白山市白峰リ30)
県指定有形民俗文化財 昭和59年1月31日指定
もと石川郡尾口村東二口にあったのを移築したもの。表家の住宅であるとともに、昭和52年(1977)まで小松市の真宗大谷派本覚寺の東二口の門徒を預かっていた道場。この地方では「居(家)道場」とよばれる。表家は東二口草分けの旧家で、蓮如に帰依して自庵を開き、近世には道場役とともに庄屋などに任じた有力者として知られた。
間口9.95メートル、奥行17.6メートル、入母屋造り茅葺で、中心部は近世末期の建造と見られる。外観は通常の民家と異ならないが、居道場なので、2階正面妻側の窓の外に半鐘と板木とを掛ける。内部構造も民家の様式を呈するが、ヒロマは「衆生の間」とよばれて信仰行事の場となり、奥のオナイジンには本尊仏等を安置して道場としての形態をとる。
かように表道場は、中世末より白山麓の手取谷に進出した真宗信仰の姿や推移を伝え、白山麓における居道場の典型的な遺構として貴重である。
昭和60年「石川県の文化財」より
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す