地下水の保全について
※地下水編(5分53秒)より再生されます
地下水について
- 水の循環は、地表水と地下水に大きく分けられます。地表水は、川のように地上を流れていたり、ダムなどに貯められている水です。対して地下水は、雨水や水田の水が地表面から地中に浸透して、土の中の隙間の部分に存在する水です。
- 地表水は水の循環が早く、数日程度で川の上流から海まで達します。一方地下水は水の循環が遅く、山で深く潜った地下水が海岸付近まで達するには、早くても20年から30年、あるいは50年以上の長い期間を要する場合もあります。
- 地下水は天候による影響が小さく、いざという時の水源として重要です。しかし過剰に地下水をくみ上げると、地下水位が下がって井戸が使えなくなったり、地盤沈下や地下水の塩水化といった障害を引き起こすことになります。
- 地盤沈下:過剰に地下水をくみ上げると、粘土層といった地層から水が抜け出て地面が下がり、地盤沈下を引き起こします。一度大きく沈んだ地盤は元通りに戻らないと考えられています。
- 地下水の塩水化:海岸部では、陸側の地下水を押し出そうとする流れと、海側の海水を潜り込ませようとする流れが、し合いをしている状態になっています。過剰に地下水をくみ上げると、海水が地下水側に侵入し、地下水の塩水化を引き起こします。
→健全な水循環を守りながら、地下水を利用していくことが重要です
手取川扇状地域の地下水について
地下水保全のパンフレット
地下水保全の報告書
地下水マネジメントについて
水循環基本計画では、地盤沈下、塩水化、地下水汚染などの地下水障害の防止や生態系の保全等を確保しつつ、地域の地下水を守り、水資源等として利用する「持続可能な地下水の保全と利用」を推進するため、地域の実情に応じた地下水マネジメントに取り組むこととされています。
地盤環境情報
環境省では、毎年、各都道府県及び政令指定都市における、地盤沈下の状況や地下水の利用状況等を取りまとめ公表しています。