ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 県議会の議案説明要旨 - 平成18年6月8日 - > 県議会の議案説明要旨 - 平成18年6月8日 - 9 いしかわの未来を見据えた基盤づくりについて
ここから本文です。
第九は、「いしかわの未来を見据えた基盤づくり」であります。
国の平成十八年度予算において新規採択された金沢港大水深岸壁整備事業については、いよいよ来月着工の運びとなりました。大浜地区に進出した(株)小松製作所の港湾活用型新工場も来年一月の操業開始を予定しており、金沢港が名実ともに国際物流港として飛躍していくための大きな節目の時期を迎えたところであります。
今後は、大浜埠頭に必要な上屋、荷役機械等の港湾施設の規模、配置計画等について検討を進めると同時に、平成二十年秋の大水深岸壁の暫定供用と、臨港道路大浜御供田線の本年十二月の本格供用に向け、整備促進に全力を挙げてまいります。
併せて、今後の新たな貨物の集荷、航路の開設及び拡充、関連産業の集積に向け、現在、輸出入を行っている県内外の企業等についての物流実態調査をまとめており、その結果に基づいてポートセールス活動を強化することとしております。
北陸新幹線につきましては、去る四月二十八日、金沢開業に必要な白山総合車両基地(仮称)を追加する工事実施計画の変更認可が行われました。これまでご尽力をいただいた多くの方々に、改めて厚く御礼を申し上げる次第であります。
今後は、用地取得に万全を期すとともに、並行在来線対策や、開業効果を最大限に活かすための活用方策の検討など新幹線開業に向けた取り組みを進めながら、金沢までの一日も早い開業と白山総合車両基地以西の早期全線整備に向け、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、最大限の努力をしてまいる所存であります。
小松空港につきましては、昨年度は上海便が増便され利便性が向上しましたが、本年三月、小松・ソウル便について、運休した日本航空に代わって、これまでと同じ週四便の体制で大韓航空が路線を継承いたしました。このため、韓国向け広告宣伝による利用促進等により、安定的な運航を支援してまいりたいと考えております。
また、滑走路の嵩上げ工事が本年度中に完成する予定でありますが、今年度は、新たにエプロン拡張の調査設計費が認められました。国内貨物上屋の再編と合わせて着実に実施できるよう関係機関と連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。
今後とも、小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力を得ながら、日本海側の拠点空港としての発展に向けて努力してまいる所存であります。
能登空港につきましては、国内旅行が愛知万博や世界遺産となった知床半島などに集まったことに加え、大雪による旅行の手控えなど厳しい状況の中で、地元市町はじめ関係諸団体と一丸となって利用促進策に取り組んでまいりました。この結果、現在のところ二年目と同程度の利用者を確保しているところですが、最後まで気を緩めることなく、残り一ヶ月につきましても、引き続き、利用促進に向けて取り組んでいく所存であります。
道路網の整備についてであります。去る四月十五日には金沢外環状道路・山側幹線が、着工以来実に四半世紀の年月をかけ全線開通し、名実共に能登・金沢・加賀を貫く県土の太い背骨が形成されました。
引き続き、県土ダブルラダー構想の実現に向け、金沢外環状道路・海側幹線、南加賀道路、珠洲道路等の整備を推進するとともに、今年度は、新たに国の補助事業として、金沢能登連絡道路の直線化事業に前倒しして着手することとしております。
また、今月十日には能越自動車道穴水道路が、八月の日本ジャンボリー開催前には珠洲道路の能登町寺分地内のバイパス部が、また、秋には金沢井波線の金沢市小二又・清水間のバイパス部が、それぞれ開通の予定であります。
さらに、北陸自動車道の白山IC、小松空港ICの設置に向けた具体的な検討にも着手することとしております。
石川県新長期構想につきましては、県政の運営指針として平成八年九月に策定したものであり、目標年次の平成二十二年までには五年の期間が残っております。しかしながら、近年、予想を上回る少子高齢化の進行により、いよいよ人口減少時代や高齢化時代を本格的に迎えようとしていること、地方分権が理念の段階から実行の段階に入ってきたこと、北陸新幹線金沢開業を視野に入れた新たな施策展開が必要であることや財政状況が一段と厳しくなってきていることなど、本県を取り巻く環境の変化を踏まえれば、長期構想を改定する時期が来たと考えるところであります。
改定にあたっては、県議会でご議論をいただきながら、学識経験者、各界各層の代表の方々からのご意見、県民の意識調査の結果、パブリック・コメントなども参考に、できるだけ早期に施策に反映できるよう、今年度中に改定することとしております。
以上
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す