県議会の議案説明要旨 - 平成11年6月16日 - 8 農林水産業の振興について

◎  当初議会以降の進展について

8  農林水産業の振興について

第八は、農林水産業の振興についてであります。

農業につきましては、コメの関税措置が四月より導入され、また食料の安定供給の確保と農業の多面的機能の発揮などを基本理念とした食料・農業・農村基本法案が今国会で審議されているなど、大きな変革期にあります。このため、良質米生産県である本県といたしましては、こうした情勢に的確に対応するため、消費者ニーズに合った売れるうまいコメづくりと、地域実情に即した担い手の確保に力を注ぐとともに、大区画・省力型圃場整備の促進や直まきなど低コスト稲作の確立に向け積極的に取り組んでいるところであります。

また、中山間地域対策につきましては、現在、国において中山間地域の公益的機能の維持発展を図っていくため、農業生産条件の不利な農地を対象とした直接支払い制度の導入について検討が進められておりますが、中山間地域の多い本県としても、国と地方の役割分担や対象要件等について、今後とも国の検討状況を注意深く見きわめながら的確に対応してまいることとしております。

畜産につきましては、現在、畜産総合センターの体細胞クローン胚作出施設を活用し、本県独自のクローン牛生産技術の確立試験を行い、銘柄牛「能登牛」と優良乳牛の増産技術の確立に取り組んでおります。なお、順調に進めば、現在の五頭に続き、来年春には新たなクローン牛の誕生が期待されております。  

 

以上

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