県議会の議案説明要旨 - 平成11年6月16日 - 3 石川型福祉社会の構築について

◎  当初議会以降の進展について

3  石川型福祉社会の構築について

第三は、石川型福祉社会の構築であります。

まず、介護保険制度導入に向けた体制整備でありますが、平成十二年度からの介護保険制度の円滑な導入には、介護サービス基盤の整備、公正かつ的確な要介護認定並びに適切な介護サービス計画の作成はもとより、今後提供される介護サービスの具体的内容や保険料の額について、各市町村が住民の方々にできるだけ早い時期に提示することが必要であると認識しており、市町村と一体となって来年四月に向け諸準備を諸事万端整える一方、国に対し各種サービスの介護報酬単価など、細部について早急な通知を求めております。

現在、市町村では、昨年度に実施した要援護高齢者実態調査等の結果をもとに、平成十二年度から五カ年間の介護サービスの必要量、介護サービス基盤の整備目標等を主な内容とする介護保険事業計画の策定作業を進めており、県においては市町村計画を取りまとめた県全体の整備目標、計画達成に向けた支援策等を盛り込んだ介護保険事業支援計画を策定するため、有識者による委員会を設置したところであります。

また、介護保険の効率的な実施を図る観点から、これまで関係市町村に対して保険事業の広域化を積極的に働きかけてまいりましたが、現在までに二十七の市町村が八地域で介護認定審査会の共同設置を決定いたしております。このうち、白山ろく五村では、県内初の広域連合による保険財政の共同化についても準備を進めているところであります。また、居宅介護支援事業者や居宅サービス事業者等について、県の指定を七月中旬から開始するほか、同二十五日には第二回の介護支援専門員実務研修受講試験を実施することといたしております。

次に、看護大学についてでありますが、去る四月三十日、文部省に対し大学設置の認可申請を行いました。校舎整備や教員確保も順調に進んでおり、今後は学生募集のための広報活動などを精力的に進め、来年四月の開学に万全を期すこととしております。

 

以上

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