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金沢市街地を流れる犀川と浅野川は、犀川上流ダム群と浅野川放水路の洪水調整施設を一体的に活用した治水計画となっており、これまで浅野川放水路の放流量を制限していました。
しかし、平成20年の浅野川水害を契機に、犀川、浅野川の治水上ネック箇所を「緊急対策特定区間」として重点的に整備を図りました。
1.犀川については、これまでに小規模河川改修事業や中小河川改修事業により、JR橋から上流鞍月用水堰までの区間の改修を概ね完成しています。
2.昭和54年度からは、河口~JR橋の7,350mを改修区間と位置づけ、現在は、流下能力の低い、河口から伏見川合流点間までの4,200mについて、重点的に整備を進めてきました。
3.平成21年度からは、平成20年7月の浅野川豪雨を踏まえ、治水上ネックとなっている下流の河口~伏見川合流点間(下流工区)と鞍月用水堰から犀川雪見橋間(上流工区)を緊急対策特定区間として重点的に整備し、平成24年度末に当区間を完成させ、平成25年5月31日に浅野川放水路の放流制限を解除しました。下流工区については、更なる治水能力向上に向けて、平成27年11月に、二ツ寺橋の架替を完了させ、令和3年度には普正寺橋の架替工事に着手するなど、引き続き築堤や掘削・護岸工の整備促進を図っています。
上流工区については、平成27年度に鞍月用水堰周辺の整備を終え、事業が完成しています。
<事業概要>
全体計画延長: 7,980m (下流工区7,350m、上流工区630m)
事業期間: 昭和54年度~令和16年度工事内容: (下流工区) 掘削、築堤、護岸、橋梁架替
(上流工区) 鞍月用水堰周辺の改修
整備状況 (犀川下流工区:河口から上流を望む)
整備前
整備後
整備状況 (犀川上流工区:旧鞍月用水堰を下流から望む)
整備前
1.浅野川については、昭和28年の水害を契機に昭和30年から大野川合流点~浅野川放水路までの13,600mの改修に着手しました。これまでに中流市街地部の河床掘削を残して、概ね拡幅改修を終えていました。
2.平成21年度からは、平成20年7月の浅野川豪雨災害を踏まえ、流下能力が不足している鉄道橋から浅野川大橋間の河床掘削を緊急対策特定区間として重点的に整備を進めました。
平成25年度までに鉄道橋~浅野川大橋間の河床掘削を完了させ、河道の流下能力を確保し、平成26年に小橋用水堰の改築及び周辺の整備を終え、事業が完成しています。
全体計画延長: 13,600m
【緊急対策特定区間】
事業期間: 平成21年~平成26年
工事内容: 掘削、護岸根継、小橋用水堰改築
整備計画概要図 (浅野川)
整備前
整備後
小橋可動堰 改修前
小橋可動堰 改修後
七塚海岸は豊富な砂浜のある海岸でしたが、近年、海岸侵食が進み、砂浜がほとんど無い区間も見受けられるようになりました。このままでは、砂丘地や緑地帯が消失する恐れがあるだけでなく、のと里山海道や住宅地にも深刻な影響が出ることが予想されます。
このことから、冬季の風浪などにより想定される越波・浸水等の被害から背後地を守るため、人工リーフの整備を進めています。
令和2年度に浜北工区で1基の人工リーフを完成し、これまでに8基の人工リーフが完成し、、砂浜侵食の防止に努めています。
事業箇所:かほく市白尾~木津地内
事業内容:人工リーフ 8基完成(白尾工区3基、浜北工区1基、遠塚工区1基、松浜工区1基、木津工区2基)
事業期間:平成13年度~
航空写真
事業効果
整備前(平成28年9月時点)
整備中(令和元年9月時点)
人工リーフとは、海水面下に大きな石やコンクリートブロックを積み上げ、沖からの波を弱める効果をもつ構造物。「リーフ」とは「珊瑚礁」を意味し、自然の珊瑚礁にも同じような効果があります。
参考:人工リーフ設計の手引き
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