ホーム > 医療・福祉 > 健康 > 感染症対策 > 肝炎対策の推進について > 手術前等に行われる肝炎ウイルス検査の結果説明と受診勧奨の徹底について
ここから本文です。
ウイルス性肝炎については、近年の抗ウイルス療法の急速な進歩により、肝硬変や肝がんの発症を減らすことが可能となりましたが、一方で、依然として、感染の自覚のない者や、陽性判明後も適切に受診していない者が多数存在すると言われており、手術前等に行われる肝炎ウイルス検査の結果について、医療機関から一部受検者に正しく伝えられていない可能性があることが明らかとなっています。
そこで、国の肝炎対策基本指針においては、「医療機関は、肝炎ウイルス検査の結果について確実に説明を行い、受診につなげるよう取り組む」とされており、石川県としても、医療機関に対して、陽性者を拾い上げる体制を整備し、精密検査の受診等につなげるよう繰り返し依頼していますので、下記の対応について改めてご確認ください。
なお、平成30 年度及び令和4年度の診療報酬改定により、手術前医学管理料、短期滞在手術等基本料に包括されている肝炎ウイルス検査を行った場合は、結果が陰性であった場合を含め、適切な説明を行い、文書により提供する必要がある旨規定されています。
最新の通知:〇厚生労働省通知(PDF:98KB) 〇県通知(PDF:114KB)
〇医療機関向けリーフレット(R4石川県医師会 肝炎対策検討委員会作成)(PDF:972KB)
① 陽性、陰性に関わらず、結果を文書(及び口頭)で説明してください。
② 陽性者には、受診勧奨リーフレット(PDF:1,011KB)等により精密検査を勧めてください。
また、手術前の肝炎ウイルス検査で陽性と判定された者が、県が定める医療機関で初めて肝臓の精密検査を受けた際には、対象となる費用について、県から払い戻しによる助成を受けることができますので、対象の方がおられましたら、初回精密検査費用助成リーフレット(PDF:1,199KB)をお渡しください。
県内の専門医療機関等の実施例をご確認いただき、陽性者拾い上げの体制整備に向けた参考にしてください。
〇検査室での拾い上げ
検査部から主治医に連絡をし、その後、主治医が専門医に連絡する。
〇検査室と電子カルテによる拾い上げ
・陽性の場合、電子カルテの検査報告書に「肝臓専門医に受診」というコメントが記載され、 記載された患者リストが月末に診療科に送付される。その後、リストアップされた患者が専門医を受診しているか確認し、受診していない場合は、検査オーダーした医師に直接、受診依頼メールを送る。数か月後に再度、対象患者の状況を確認し、必要であれば催促メールを医師に送る。
・陽性の場合、検査室からオーダー医師に電話連絡する。オーダー医師は検査結果説明書を用いて患者に説明し、内科へ紹介する。(説明書は、受診勧奨の説明文とともに、患者情報等が電子カルテ情報に基づき自動的に反映され、利便性を高めている)。また、陽性の場合、電子カルテのアラートが点灯し、カーソルを当てるだけで内容を確認できるようになっている。
〇院内連携による拾い上げ
陽性の場合、検査室から看護師に連絡し、看護師は検査結果とお知らせを医師に渡す。医師は、患者に渡して説明し、内科受診を勧奨。その後、検査技師が作成した陽性通知者一覧表を基に、毎月定期的に対象者の受診状況を確認・記入し、必要な場合は看護師から受診を促す。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す