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石川県では、ソフトウェアの不適正使用を防止するため、情報資産を管理する規程類を整備するとともに情報資産管理システムを導入し、庁内の情報資産管理(ソフトウェア資産管理、Software Asset Mnagement:SAM)の徹底を図っています。
この情報資産管理システムは対外的な評価も高いことから、システム開発元の日本電気株式会社と調整し、SARMSという名称を付け、オープンソースソフトウェアとしています。
情報資産管理システムでは、県が保有している情報資産(ハードウェア、インストールされているソフトウェア、ソフトウェアライセンス)をシステム上の台帳に登録します。例えばソフトウェアライセンスであれば、ライセンス証書を元にシステム上のライセンス台帳に登録します。
そして、登録された情報とパソコンから収集した情報とを毎日自動で突合し、齟齬があれば該当の所属にメールで警告しています。例えばソフトウェアに関しては、ソフトウェア台帳に登録された情報とパソコンから収集されたソフトウェアのインストール情報と毎日突合し、齟齬があればメールで警告されます。
県の規程では、全ての情報資産の変更は、使用する職員が事前に情報資産管理システムで申請し、情報セキュリティ責任者(所属長)の承認を得ることとなっています。システムは全ての職員が利用可能となっており、特定の担当者ではなく、情報資産の変更を行おうとする職員自らがシステムで申請することで、ソフトウェア資産管理に関する高い意識が浸透します。
県が保有しているハードウェア、ソフトウェアのライセンス、インストールされているソフトウェアについて証明書類を元にシステム上の台帳に事前に登録し、システムから自動的に抽出されるパソコン内のソフトウェアのインストール情報と毎日突合します。突合した結果、齟齬があれば該当の所属にメールで警告されます。
齟齬情報はメールで届くだけではなくシステムのトップページにも齟齬内容が具体的に記載されていたり、トップページの齟齬の表示から各台帳の修正画面に誘導するなど、運用を踏まえた効率的なシステムとなっています。
毎日1万台以上のパソコン、6万個以上のソフトウェアライセンスについて突合作業を行い、差分があった場合に齟齬情報として所属長にメールで警告する仕組みなど、全国的にみても先進的なシステムとなっています。
ソフトウェア資産管理に関する各種規格
に準拠した運用を行えるシステムとなっています。
情報資産管理システムは、外部の団体等から高い評価をいただいていることから、システム開発元の日本電気株式会社と調整し、その一部をオープンソースソフトウェアとしています。
情報資産管理システムは大きく分けて以下の3つの機能に大別されます。
この中で、1.と3.の機能については、石川県が仕様を作成し、日本電気株式会社がこの仕様に基づき構築したシステムであることから、オープンソースソフトウェアとしています。Software Assets Registration Management System(ソフトウェア資産台帳管理システム)の頭文字を取ってSARMSと呼んでいます。ライセンスはGNU Affero General Public License, version 3です。
GNU Affero General Public License, version 3については以下のウェブサイトをご覧ください。
ソフトウェア資産管理の普及・啓発のため、SARMSの技術情報の提供や情報交換を行うウェブサイトが開設されています。
ここからSARMS本体、技術情報等をダウンロードできます。
また、以下のウェブサイトでもSARMSを紹介しています。
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