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石川平野を潤す手取川七ケ用水は、古くから農業用水としてはもとより、生活用水、産業用水、河川機能を有するなど、地域の社会資本としての大きな役割を担うとともに、固有の農村文化を育んできました。その源となる大水門・隧道(トンネル)・給水口(明治36年完成)は現在も使用されており、平成26年に世界かんがい遺産に登録されました。
そこで、石川農林総合事務所、手取川七ケ用水土地改良区、流域の市町で組織する「七ケ用水地区管理体制整備推進協議会」は平成30年度より「世界かんがい施設遺産を学ぶヒストリーツアー ~水のトンネルを歩こう~」のイベントを開催し、地域住民に通常入ることのできないトンネル内を公開し、歴史的な施設を見学することで、七ケ用水の歴史や理解を一層深めていただく機会を設けております。
今年は10月17日(土曜日)に開催し、大人26名、子供12名、合計38名の参加者に施設を見学していただきました。
開会式 |
古宮公園見学 |
大水門見学 |
給水口からトンネルの中へ |
トンネル内見学 |
給水口で記念撮影 |
建設業全体の技術力の向上を図ることを目的に、令和元年度に完成した管内の工事の中から、施工技術や品質が優れており、他の模範にふさわしい次の2件が、農林水産部優良建設工事に選ばれ、令和2年11月17日に所長表彰されましたので紹介します。
表彰式の記念写真
交通量の多い市街地の幹線道路における用水バイパス新設工事でしたが、周辺住民への丁寧な工事説明をはじめとする情報提供、交通誘導員の配置等による安全管理、綿密な工程管理等の実施により、無事故で遅滞なく工事を完了させました。また、工事に低騒音型重機を使用することで、周辺住宅地にも配慮しました。
交通誘導員・カラーコーンの配置 |
完成(暗渠部) |
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完成(路上部) |
石礫や河川への濁水の流出について対策が必要な工事でしたが、表土集積箇所での目印の設置や不整地運搬車の利用による石礫の混入防止、沈砂池やフィルターの設置による濁水の流出防止等の実施により、遅滞なく良好な出来映えで工事を完了させました。
不整地運搬車の利用 |
沈砂池とフィルターの設置 |
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完成 |
外部評価委員に対し、重点課題を説明
WEBカメラにてリモート配信
熊はぎ被害に遭ったスギ
まず初めに、「熊剥ぎ」とはクマが樹木の皮を剥ぐことをいい、石川県ではスギ造林木が剥皮され大きな林業被害となっています。現在、県内で被害を受けているのはスギがほとんどですが、ヒノキ、マツ類も被害を受けます。被害は、林分の中でも成長の良い直径25cm以上の立木が狙われやすく、地上30から130cmの幹の山側樹皮がはがされやすいようです。全周を剥がされれば、1、2年で赤く枯れます。(石川県林業試験場 「クマ剥ぎ被害の軽減技術」 より)
クマ剥ぎの防止資材として、幹に巻き付けることで熊への忌避効果を発揮するベルトやネットが知られていますが、大径木での作業性が優れた方法を検討するために、「生分解性のテープ巻き」を試験的に実施検討する研修会を本管内で開催しました。研修は本年11月に実施され、白山市内の林業事業体職員など13名が参加しました。
今後も耐久性や防除性のモニタリングを継続し、県内のクマ剥ぎ防除方法の確立と普及に役立てたいと考えています。
テープを巻いている状況 |
テープ施工完了後 |
くらた農産の倉田美紀さんが北陸農政局男女共同参画優良事例(経営参画部門)として表彰されました。
倉田美紀氏
この表彰は、北陸地域の農林水産業、農山漁村における男女共同参画の実現に向けた活動等において、優れた取組を行い、顕著な功績のあった個人又は団体を対象とするもので、経営参画部門は、経営・起業活動等を通じて、男女共同参画の推進に優れた成果をあげている個人及び団体についておこなわれるものです。
倉田美紀さんは、(有)くらた農産(白山市乙丸町)の加工・直売部門として、野々市市新庄に「菜じゅーくらたや」をオープンし、くらた農産の新鮮な野菜をベースとしたコールドプレスジュースやスムージーを製造販売するとともに、とれたて野菜・こだわり米・もち麦などの直売をおこなっています。
ジュースとドーナツ |
野菜の直売 |
健康に良く、おいしい野菜ジュースを消費者に届けたいとの想いと、野菜の有効活用のため、規格外野菜を使用した野菜ジュースやドーナツなどの商品開発に取り組み、加工品の製造、販売及び直売所の運営を一手に担い、軌道に乗せたことが評価されました。
また、野菜ソムリエの知識を活かし、来客者からの相談に応じた野菜や野菜ジュースの摂り方を説明。知識に裏打ちされた説明と丁寧な接客対応により、健康志向の高い女性や子育て世代を中心に来客者が増加しています。
お近くにお越しの際は、是非お試しください。
菜じゅーくらたや店舗外観 |
店舗案内地図 |
菜じゅーくらたや連絡先 |
令和2年度初めてのほんながや通信をお届けしました。
今年度は、コロナウイルスの影響で、会議をはじめ、数多くのイベントが休止と追い込まれ、なかなかお伝えするニュースが少なく、この時期に発刊となってしまったことをお詫びいたします。
皆様にお届けする明るいニュースが一つでも多くなることを願っております。
令和3年1月吉日
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