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金沢城の西側に、黒漆喰が特徴の「鼠多門」と城内最大規模の木橋「鼠多門橋」が、明治期に失われて以来、約140年ぶりに復元整備され、往時の姿に蘇りました。
鼠多門は、金沢城の西側の玉泉院丸に位置し、鼠多門橋により、金谷出丸(現在の尾山神社境内)と結ばれ、その間を行き来する際の出入口として機能していました。
石垣の間に設けられた大扉の上に櫓が作られた櫓門形式の城門で、城内の他の門と同じく、屋根は木型を鉛板で覆う鉛瓦、外壁は白漆喰塗りで腰壁には海鼠壁が用いられますが、海鼠壁の目地が黒漆喰で仕上げられることが、城内の他の門には見られない特徴です。
発掘調査や絵図・文献等調査の結果に基づき史実に沿った木造による復元を行うこととし、平成27年度から史実の調査研究を重ね、平成30年6月に工事に着手、令和2年7月に完成しました。
外観(鼠多門橋上から) |
ライトアップ時 |
2階内部 |
復元階段 |
史実を尊重し、伝統工法による金沢城鼠多門の復元工事の内容を広く県民の皆様に紹介し、復元事業への理解を深めていただくため、木、左官、屋根工事など各工事の工程に合わせて「現場見学会」を開催しました。
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