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更新日:2024年7月3日

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記者会見の要旨 - 令和6年7月3日 -

令和6年7月3日(水曜日) 15時00分~

会見資料(PDF:1,626KB)

知事

   今後の大雨への対応について冒頭申し上げます。県内では、今晩から4日明け方にかけて激しい雨が降り大雨となる見込みであります。さらに5日午後から雨が再び強まり大雨となる可能性があります。能登半島地震の発生によりまして、土砂災害の危険性が高まっております。これまでに降った雨によって、さらに地盤が緩んでおります。そこで本日14時に各部局の連絡員で構成する災害対策本部連絡員等会議を開催し、今後発表される最新の気象情報および警報等に注意すること、防災資機材の再点検の徹底、被害発生時の情報伝達体制の再確認、こうした防災体制の強化について申し合わせるとともに、市長に対しては躊躇なく適時適切に避難情報を発令するよう文書を発出いたします。

   それから、令和6年能登半島地震による人的・建物被害の状況についてですが、この人的被害について死者、これは発表7月3日15時現在ということでお願いします。死者299名、うち災害関連費70名の数値が出ております。災害関連死は、昨日までの52人プラス6月25日審査会分の18名がプラスされてございます。全部の死者が299の数字の内訳も同様に、昨日までの281人プラス6月25日の審査会分18人プラスということになっておりまして、改めてご冥福をお祈り申し上げます。

   それでは、スライド1をご覧ください。住まいの再建、相談体制の強化について申し上げます。応急仮設住宅については、市町からの要望戸数全てについて、原則8月中の完成を目指しています。今後は恒久的な住まいをどう確保するかが大きな課題です。そこで、まずは住まいの再建に向けた相談体制を強化いたします。自宅の修理か、建て替えか、迷っているなど、住まいの再建について相談したい方に丁寧に対応できるような体制を強化します。2月から開設しております震災住宅相談ダイヤル石川において、新たにフリーダイヤルを開設いたします。さらに対面で詳しく聞きたい方のために住宅相談会を開催いたします。具体的には、奥能登6市町を皮切りに、中能登地区、河北地区などにおいてもご家族や親戚など多くの方々が規制されるお盆前後に、夏の住宅相談会を集中的に開催いたします。相談会には、ご自宅の図面や写真を持参いただくなど、対面で詳しくお話をいただいて、住宅融資の相談にも対応します。さらに、自宅を見てほしいという方々には、専門家を自宅に派遣する現地派遣相談も実施いたします。こうした取り組みについては、いしかわ住宅相談・住情報ネットワークに参画する県建築住宅センターや県建築士事務所協会などと連携しながら進めてまいります。

   スライド2をご覧ください。宅内配管の修繕工事の対応状況についてですが、5月に能登6市町の地元以外の工事業者を手配する受付窓口を開設しました。そして、地元以外の工事業者が工事を行う場合の掛かり増し経費に対する補助制度を創設したところであり、既に200件を超える申し込みが寄せられております。この宅内配管の修繕工事の加速化については、今後も二次避難をされている方などからの修繕依頼が見込まれますので、当初7月31日までとしていた地元以外の工事業者を手配する受付窓口の開設期間ですが、12月27日まで延長することとしました。なお、事業者からの補助金の申請については、3月末まで受け付けることとしています。引き続き、被災された皆さんが1日も早くご自宅で水道を利用することができるよう、制度の周知や速やかなマッチングに努めてまいります。

   スライド3をご覧ください。のとじま水族館の営業再開です。のとじま水族館については、地震で水槽の循環ポンプや配管、照明設備のほか、飼育している生きものにも大きな被害が出ており、発生直後から休館となっています。被災地の子どもたちの居場所と能登の賑わい創出のため、早期の営業再開を目指して、これまで施設設備の復旧工事や、展示する生きものの確保などを行って、準備の整った施設から営業再開することとしてきましたが、この度、その日程が決まりました。営業再開は7月20日土曜日とし、当日午前9時から再出発を記念して、再開セレモニーを開催いたします。今回の震災にあたりましては、日本水族館協会によるクラウドファンディングや日本動物園水族館協会からの見舞金など、多大なご支援を賜りました。この場をお借りして、日本水族館協会及び日本動物園水族館協会、そしてご協力いただいた全国の皆様方に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。ジンベエザメの展示や、イルカ・アシカショーについては、まだ準備が整っていないので、再開しません。このため入館料については、イルカ・アシカショーを再開するまでの間割引としまして、一般は1,000円、中学生以下は無料といたします。なお、来場した皆様に楽しんでいただけるように、夏休みイベントとして7月20日から9月1日までの間、週替わりで、屋台村やキッチンカー、縁日、ミニコンサートなどを週末に開催します。また、ポケモン・ウィズ・ユー財団から復興の後押しをしたいとの申し出を受けて、ポケモンとコラボしたフォトスポットの設置や、スタンプラリーを実施することとします。様々な工夫を凝らして、1人でも多くの方々にご来場いただき、楽しんでいただいて、同時に能登の復興を応援していただきたいと思います。

   スライド4をご覧ください。のと鉄道です。のと鉄道においては、4月6日の全線運行再開以降、能登中島から穴水間で速度を落として、本数を減らした臨時ダイヤで運行しておりました。このたび、通常速度での安全運行を確保できることを確認しました。そこで、7月20日土曜日より通常ダイヤでの運行を再開します。これによって、運行本数は、これまでの臨時ダイヤより上下計6本、つまり3本往復多くなります。結果、上下計34本、17往復となりまして、震災前と同じ本数での運行となります。また、のと鉄道は、能登半島地震で被災した子供たちに笑顔を届けるため、ポケモン・ウィズ・ユー財団の協力のもと、子供たちに人気のポケモンをデザインしたラッピング列車を8月1日から運行します。このポケモンラッピング列車ですが、運行本数は1日2往復で、うち1往復は、夏休み期間の8月1日から9月1日まで、スタンプラリーが楽しめるポケモン列車夏休み特別号を臨時便で運行します。このラッピング列車については、小学生以下の子どもたちの運賃を無料といたします。

   スライド5をご覧ください。ラッピング列車については、このようにピカチュウをはじめ、たくさんのポケモンが子どもたちに笑顔を届けるために、応援しているようなデザインと、こういうふうになっております。詳しくはですね、のと鉄道も本日プレスリリースをしておりますので、そちらもご参照いただきたいと思います。こうした、のと鉄道の取り組みが、能登の子供たちに笑顔をもたらし、また、地域の生活交通、能登までの二次交通としての役割を果たすことで、今後、能登の創造的な復興を後押ししてくれるものと期待しております。

   スライド6をお願いします。石川県とパソナグループとの連携協定について報告します。平成28年以来、石川県の移住定住の促進に向けて、首都圏や関西圏も含め、相談窓口を運営いただいている株式会社パソナグループより、地震により大きな被害を受けた輪島塗と珠洲焼を支援したいとの申し出を受けまして、昨日、産地の復興に向けた連携協定を締結いたしました。協定の内容としては、輪島塗や珠洲焼の職人に対して、パソナグループが淡路島で展開するホテルなどの施設の内製・装飾や調度品の制作依頼あるいは購入をすることで、需要の創出や魅力の発信に取り組むこととしています。本協定の締結によって、県とパソナグループが相互に連携・協力し、輪島塗や珠洲焼の伝統工芸産地の復興を後押ししてまいりたいと思います。

   これ書いてないのですが、このパソナの協定において、今経済産業省にも確認を取っていることがありますのでミニ知識としてご説明いたします。これ当然、輪島塗も珠洲焼も、輪島で作ってこそ輪島塗、珠洲で作ってこそ珠洲焼ということはご理解いただけると思いますが、パソナの申し出もありまして、必要なら淡路島に仮設の工房も提供する、この仕事のために。リミットが来年の8月と聞いておりますので、工房が輪島とか珠洲で開設できないのならば、淡路島で準備してもいいですよと言われております。ここの解釈ですよね。職人も輪島塗のプロの職人、珠洲焼の職人ですね。材料も同じ、当然技術も同じですよね。制作する材料、道具も同じですよね。それを淡路島で作業したときに、それを輪島塗とか、珠洲焼と言って良いのだろうか、という産地のですね、定義の問題が出てきます。これは経産省の方にですね、特例で認めてもらえませんかというふうに打診中であります。だって、もう作る人は、自分も、その技術・材料もですね、工房を提供していただくと言っていましたから、当然手順もそのまんま、場所が違うということで、それを輪島塗と呼ぶのか、珠洲焼と呼ぶのか、それはやはり担当される伝産品の経産省に確認をしております。これ確認が取れれば、実はもう既に一度、町民の方が数名淡路島に行かれて、ここでだったら作業はできますよねとは言われていますが、しかし、出来上がった作品をちゃんと認定しないといけませんので、そのことを今確認中ということは報告をいたします。

   冒頭私からは以上であります。よろしくお願いいたします。

 

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