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更新日:2024年7月10日

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記者会見の要旨 - 令和6年7月10日 -

令和6年7月10日(水曜日) 15時00分~

会見資料(PDF:1,276KB)

知事

   まず、先週7月4日木曜日に輪島市門前町において、県下最大の仮設住宅である道下の仮設住宅を訪問しました。多勢の被災者の皆さんから、生の声を直接お聞きしました。国、県、市町が連携して復旧復興を全力で進めておりますが、時間の経過とともに、様々な課題が発生し、現場において、被災者への情報共有の実態についても、やはりずれがあると認識をする良い機会となりました。今後、更なる復興予算を盛り込む、9月補正予算を見据えて、予算編成作業が本格化する、旧盆までの間に知事として、能登6市町の仮設住宅を訪問するとともに、被災地の復旧状況を確認する。こうした機会を設けることといたしました。したがって、予定していた白山登山はいたしません。旧盆前の3連休を軸に、4日間ほど周りたいと思います。また、その日程は戦略広報監から皆さんにお伝えいたします。では、今日の項目に入ります。

   1点目、スライド1をご覧ください。石川サテライトキャンパスの推進について報告いたします。長期的な人口減少に対応し、また能登が復興を遂げるためにも、地域に多様な形で関わる関係人口の創出を図ることが重要です。県ではこれまでも県内の大学と連携して、豊かな自然や文化などを活かしたフィールドワークや、学生の祭りへの参加を促してきましたが、今回の震災を踏まえて、6月補正予算において、能登の復興や災害対応の取り組みに対する支援枠を拡大しました。さらに、こうした取り組みを就職支援協定や包括連携協定を結んでいる県外の大学にも拡大をして、学生さんに地域での学びの機会を提供する石川サテライトキャンパスとして、6月補正予算に計上し、創造的復興プランのリーディングプロジェクトにも位置づけて推進することとしました。

   スライド2ご覧ください。ちょっと詳しく申し上げます。石川サテライトキャンパスは、能登の復興型、加賀を中心とした一般型として地域の実情に応じて、実施することとしました。今般、それぞれの事業者が決定しました。そして、学生が参加しやすい夏休みに向けて参加学生の募集を開始いたしました。まず、能登の復興型については、被災地での災害ボランティアと合わせて、地域の事業者や住民との意見交換会などによる地域交流を促して、県内外の学生が能登に関心を抱いていただき、継続して復興に携わっていただく機会を提供するものです。能登の事業については、関係人口の創出に取り組んできた実績があり、県の復興アドバイザリーボード委員の高橋博之氏が代表を務める、株式会社雨風太陽に実施していただくことになりました。なお、学生向けの説明会を今月13日、20日にオンラインで開催いたします。ぜひご参加ください。次に、加賀を中心とする一般型については、重伝建で、その保存地区で農作業や、森林保全活動に参加してもらうなど、地域資源を活かしたフィールドワークを通じて、学生に学びの機会を提供するほか、また希望する学生に対しては、地元企業でのインターンシップの機会も提供いたします。これは企業側からも要望の多いものであります。こちらの事業は移住体験機会の提供や、県内学生の活動支援で実績のある高嶺博保氏が代表を務める、株式会社ぶなの森に実施していただきます。目標とする参加者はまずは100人としておりまして、こうした取り組みをスタートさせて、関係人口の創出を図り、能登の復興にも繋げてまいります。

   スライド3ページをご覧ください。公費解体で生じる災害廃棄物については、解体現場で分別し、仮置き場に運搬した後、海上輸送、陸上輸送、再生利用という処理をしていきますが、今日の報告は、海上輸送についてです。

   スライド4ページご覧ください。今後、解体工事が本格化します。解体ゴミの増加が見込まれます。一度に大量輸送が可能な海上輸送も含めた仮置き場からの円滑な搬出や、広域処理を含めた受け入れ先の確保をしっかり進めていく必要があります。また、可能な限り再生利用することで、最終処分量を減らす必要もあります。こうした中、本日から能登町の宇出津港からの船舶による解体ゴミの搬出を開始しました。具体的には被災建物の解体により生じた木くずを宇出津港から新潟県の姫川港まで船で運搬します。また、搬出した木くずは破砕して、新潟県内のセメント工場で受け入れていただき、セメント製造時の燃料として再生利用していただきます。珠洲市の飯田港からも、今月下旬から海上輸送を開始します。なお、この海上輸送、大変重要でありますが、そのために国の権限代行で国交省による護岸の応急復旧を行っていただきました。改めて国交省の皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。

   次のスライド5お願いします。公費解体の進み具合です。公費解体の状況については、7月8日時点での申請棟数が、2万2,983棟です。当初の解体想定棟数2万2,499棟を上回りました。この数字について説明いたします。解体想定棟数は、発災直後の1月に国の防災科学研究所が、空中写真による家屋数と、震度を使って推定した被害棟数などに関係省から示されている過去の地震事例に基づく公費解体率を乗じて、機械的に算出したものであります。これが2万2,499の数字の実態です。今回の地震では、輪島市の震度7が正式に発表されましたのが1月末でありまして、推計の条件も変わり、こうした推計におのずと限度がありました。この推計値につきましては、対策を検討する初期に概ねの目安を示したという意味では、意味がありましたが、今後は実際の被害棟数や市町への申請状況、こういった実態を踏まえて、国や市町と協議の上、解体見込み数の見直しを進める必要がありまして、現在その作業中です。ちなみに、熊本地震の際も、今回と同様に、解体の想定棟数は随時更新されておりました。とにかく公費解体を促進させることであります。更なる解体棟数の増、そして解体ゴミの仮置き場の増設など、こうした対策を行って引き続き令和7年10月までの解体完了に向けてしっかり取り組んでまいりたいと思います。

   スライド6をご覧ください。津幡町にある石川県森林公園の開園50周年を機に整備を進めておりました、屋内木育施設について愛称を募集したところ県内外から1,456件のご応募をいただきました。ありがとうございます。このたくさんの応募の中から、MISIAさんに選考いただいて、愛称をもりのひみつきちとすることにしました。MISIAさんからはとてもわくわくする名前である。子供たちにとって、この場所がわくわくしながら木や森に触れられる場所になりますようにとのコメントをいただいております。

   スライド7をご覧ください。オープンは7月20日土曜日です。施設の特徴は、雨や雪の日でも遊べる全天候型の木育施設であり、建物や遊具にスギやアテといった、県産木材をふんだんに使っております。また、遊具の一部に、インクルーシブエリアを設けています。もりのひみつきちというわけでありまして、お子さん中心に親子で、またお友達同士や地域の方とともに、お出かけいただいて、ご利用いただきたいと思います。

 

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所属課:知事室戦略広報課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1362

ファクス番号:076-225-1363

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