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更新日:2012年9月14日

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議案説明要旨(平成24年第3回県議会定例会) - 平成24年9月11日 - 「交流が盛んな特色ある地域づくり」について

◎9月補正予算の編成について

1.「交流が盛んな特色ある地域づくり」について

第一は、「交流が盛んな特色ある地域づくり」についてであります。

あと二年半余に迫った北陸新幹線の金沢開業は、本県が大きく飛躍するための起爆剤となるものであり、その効果を最大限に引き出し、県内全域に波及させていくために全力を挙げて取り組んでいるところであります。

こうした中、先日、北陸新幹線の車両デザインが発表され、金沢開業が一層実感を持ってイメージできるようになり、開業への期待感がさらに高まっております。今回の車両デザインのコンセプトは、日本の伝統文化と未来をつなぐという意味を込めて「和の未来」とされており、百万石の重厚な伝統文化を有する本県のイメージに合致するものと考えているところであります。

残念ながら、今回は、難燃性や耐久性などの面から、本物の伝統的工芸品の活用は見送られましたが、車両の外観や内装に、加賀象嵌や漆、金箔など本県の伝統的工芸品をイメージさせるデザインが採用されたことは評価できるものであり、今回の発表も踏まえ、今後、金沢開業に向けた取り組みをさらに加速してまいります。

まず、戦略的なPRの展開につきましては、県内各界各層からなる新幹線開業PR戦略実行委員会において、実行プランの年度内策定に向け、鋭意取り組んでいるところでありますが、プラン策定までの間も、あらゆる機会を捉えて情報を発信し、首都圏における金沢開業の認知度向上を図っていくことが重要であります。そのため、新たにインターネットを活用して開業時期や金沢までの所要時間といった基礎的な情報を早い段階から積極的に発信することといたしました。また、開業PRのためのキャッチコピーである「いしかわ百万石物語」を視覚的かつ効果的にアピールしていくため、一般公募によりロゴマークを作成することとしたところであり、今後、本県全体の魅力発信のシンボルとして積極的に活用してまいります。こうした取り組みを通じて、首都圏における金沢開業への期待感を高め、プラン策定後に実施する具体的な誘客施策の効果の増大につなげてまいりたいと考えております。

さらに、首都圏において本県の魅力を戦略的かつ継続的に発信していくためには、その拠点となるアンテナショップの機能強化も重要であります。現在のアンテナショップは、大通りに面していない立地や施設の手狭さ、取扱品目の制限などの課題が指摘されており、設置主体である物産協会においても機能の充実に向けた検討を進めているところであります。このため、今般、県や市町はもとより、物産や農林水産、観光などの関係団体、有識者等からなる検討委員会を設置し、石川の総合力を発揮できるアンテナショップの機能強化に向けた検討に着手することといたしました。

県産農林水産物につきましては、これまでもホテルや有名レストランなどの関係者を招き、県産食材の魅力をアピールする求評懇談会の開催などを通じて首都圏での販売促進に取り組んできたところでありますが、今回、首都圏において本県の特色ある農林水産物を試験販売し、新たに一般消費者へ向けた魅力発信にも取り組むことといたしました。

また、県が開発したオリジナル品種であるフリージアの新品種につきましては、今年春の初出荷において市場等から高い評価を得たところであります。カラーバリエーションが豊富という特長を活かし、全国に誇れる本県のブランドとして大きく育てていくため、年内にも名称を決定し、予定を一年前倒しして来年春には首都圏等へ初出荷したいと考えており、今回、新たにブランド化戦略を策定し、戦略的に販売を展開していくことといたしました。

北陸新幹線金沢開業後最初の全国的なイベントとして、誘致に取り組んでまいりました全国植樹祭につきましては、先月二十九日、平成二十七年春の本県開催が決定いたしました。県としては、今月七日、有識者等からなる検討委員会を立ち上げ、大会の理念やテーマ、開催場所等の基本的な構想の策定に着手したところであり、本県の魅力を全国へ発信できるよう、開催に向けた準備にしっかりと取り組んでまいります。

来年四月から無料化する能登有料道路につきましては、新たな愛称の公募に全国から多数のご応募をいただいたところでありますが、豊かな自然や食文化、祭り、そして世界農業遺産に認定された里山や里海といった日本の原風景ともいうべき素朴な「ふるさと」である能登へ誘う「みち」をイメージさせる愛称として、今般、「ふるさと紀行『のと里山海道』」を選定いたしました。今後、この愛称を活用したPRに積極的に取り組むとともに、この愛称を無料化までに観光地図やカーナビ等に反映させ、誘客の拡大につなげてまいりたいと考えております。

並行在来線につきましては、先月二十八日、経営主体となる第三セクター「石川県並行在来線株式会社」を設立したところであり、今後、プロパー職員の採用など開業に向けた準備を着実に進めてまいります。第三セクターの経営については、経営計画でお示ししたとおり厳しいものと見込まれることから、引き続き、国やJR西日本に対し、積極的な支援と協力を求めてまいります。

また、新幹線の敦賀延伸に伴い、これまでの富山県境・金沢間に加え、第二段階として金沢以西の経営についても念頭に置いた対策が必要となります。金沢開業後、富山県境・金沢間の経営に全力を挙げて取り組み、その実績をしっかりと検証し、金沢以西について万全の対策を講じてまいりたいと考えております。

小松空港につきましては、今般、上海便が来月十七日から水曜日の増便により週五便化されることとなりました。これにより、同じ中国東方航空が運航する富山・上海便と合わせて週七便で毎日の運航となり、かねてからの念願でありました北陸地域からのデイリー化が実現し、ビジネス客を中心に更なる利便性の向上が図られることとなりました。また、昨年十月に週二便から週四便へ増便された台北便についても、利用状況が引き続き好調であることから、今月から週五便へとさらに増便されたところであります。

これを受け、旅行商品の造成を支援するなど増便後の安定的な需要の確保を図ることとしたところであり、来月には私自ら台北及び上海を訪問し、週五便化へのお礼を申し上げるとともに、エバー航空に対しては、台北便の更なる増便を働きかけてまいりたいと考えております。併せて、台北においては、本県と同じく小松空港を空の玄関口とする福井県と連携し、北陸の魅力を発信するトップセールスを行い、観光客が減少傾向となる冬場に向け、台湾からの誘客促進を図ることといたしました。

今後とも、議員各位をはじめ小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け努力してまいる所存であります。

能登空港につきましては、地元市町や関係の皆様方の懸命の努力もあり、大変厳しい状況にあった開港九年目の目標搭乗率を達成できたところであります。十年目については、新たに市町や経済団体、各種団体からなる「能登空港利用企画会議(仮称)」を能登地域の市町ごとに設置し、「マイ空港」意識を持って積極的に地元利用者の掘り起こしを図っていただく体制を整備することといたしました。また、利用者が落ち込む冬場を中心に、首都圏からの新たな需要の開拓に取り組むなど、年間を通じて安定した搭乗率を維持できるよう、官民一体となって利用促進に取り組んでまいりたいと考えております。

小松空港・能登空港から羽田空港での乗継利用の促進につきましては、先月二十八日、本県が呼び掛け、地方空港の活性化に取り組む全国の空港所在自治体や空港ビル会社、航空会社等からなる「航空乗継利用促進協議会」を立ち上げたところであります。今後、合同キャンペーンの実施などを通じて、制度の周知や利用の促進に積極的に取り組み、航空需要の更なる掘り起こしに努めてまいります。

また、去る七月二十日、香川県との間で県同士では全国初となる観光パートナーシップ協定を締結し、合同で三大都市圏等からの誘客促進や両県間の交流人口の拡大等に取り組むことといたしました。香川県とは、三大都市圏からの時間距離も同程度であり、兼六園と栗林公園、輪島塗と香川漆器など、比較可能で魅力あふれる観光資源をそれぞれ有しております。今後、こうした観光資源を対比させ、その魅力をさらに際立たせる合同PRイベントを関西圏で実施するなど、両県の連携により新たな旅行需要の喚起を図ってまいりたいと考えております。

海外からの誘客につきましては、東日本大震災以降、特に、欧州からの観光客の回復が遅れていることから、欧州の主要都市で開催される旅行博に新たに出展するなど、誘客回復に向けた取り組みを強化いたします。また、本県と深いつながりのあるカーゴルクス航空等と連携し、ルクセンブルクとその周辺地域での観光PRセミナーの開催や企業の報奨旅行の誘致など、本県独自のチャンネルを活かした誘客に取り組んでまいります。

道路網の整備につきましては、北陸新幹線の金沢開業を見据え、能越自動車道や金沢能登連絡道路、金沢外環状道路海側幹線、国道八号小松バイパスなど広域交流ネットワークの整備をさらに促進することといたしました。また、加賀産業開発道路の小松市軽海町から八幡インターチェンジ間の四車線化については、工事が順調に進捗したことから、今般、当初予算編成時には年度内としていた供用時期を、年内に前倒しできる見通しとなったところであります。

以上

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石川県金沢市鞍月1丁目1番地

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