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県では「ふるさと石川の環境を守り育てる条例」を定め、特に保護の必要性が高い野生動植物を「石川県指定希少野生動植物種」として、これまでに21種を指定しています。
今般、新たに第5次の指定として、植物のカザグルマ(キンポウゲ科)について、県環境審議会自然共生部会を経て指定が決定しましたのでお知らせします。
令和4年4月1日告示
令和4年5月1日施行
★カザグルマ(絶滅危惧Ⅰ類)
5~6月、花を咲かせる。県内では絶滅したとされていたが、平成30年に再発見された。加賀地方の極めて限られた地域にわずかに生育が確認されており、採集圧が危惧される。
(ふるさと石川の環境を守り育てる条例 注:例規検索システムによりふるさと石川の環境を守り育てる条例にアクセスし、第140条までスクロールしてご覧ください。)(外部リンク)
指定された種については、その生きている個体の捕獲、採取、殺傷又は損傷は原則として禁止され、知事の許可なくそれらの行為を行うと罰則が科されます。
ただし、飼育し、若しくは栽培している個体又は繁殖させた個体は除外されます。
分類 | 種名(和名) | 科名 | 備考 |
---|---|---|---|
動物(鳥類) | チュウヒ | タカ科 | (第2次指定) |
平成18年3月22日告示 | |||
平成18年5月1日施行 | |||
コアジサシ | カモメ科 | (第3次指定) | |
平成19年9月25日告示 | |||
平成19年11月1日施行 | |||
動物(淡水魚類) | トミヨ | トゲウオ科 | (第1次指定) |
平成17年3月31日告示 | |||
平成17年5月1日施行 | |||
ホトケドジョウ | ドジョウ科 | (第2次指定) | |
平成18年3月22日告示 | |||
平成18年5月1日施行 | |||
動物(昆虫類) | イカリモンハンミョウ | ハンミョウ科 | (第1次指定) |
平成17年3月31日告示 | |||
平成17年5月1日施行 | |||
シャープゲンゴロウモドキ | ゲンゴロウ科 | (第1次指定) | |
平成17年3月31日告示 | |||
平成17年5月1日施行 | |||
マルコガタノゲンゴロウ | ゲンゴロウ科 | (第2次指定) | |
平成18年3月22日告示 | |||
平成18年5月1日施行 | |||
動物(クモ類) | イソコモリグモ | コモリグモ科 | (第3次指定) |
平成19年9月25日告示 | |||
平成19年11月1日施行 | |||
動物(両生類) | ホクリクサンショウウオ | サンショウウオ科 | (第4次指定) |
平成24年3月30日告示 | |||
平成24年5月1日施行 | |||
植物(被子植物) | ウミミドリ | サクラソウ科 | (第1次指定) |
平成17年3月31日告示 | |||
平成17年5月1日施行 | |||
オキナグサ | キンポウゲ科 | (第2次指定) | |
平成18年3月22日告示 | |||
平成18年5月1日施行 | |||
エチゼンダイモンジソウ | ユキノシタ科 | (第2次指定) | |
平成18年3月22日告示 | |||
平成18年5月1日施行 | |||
サドクルマユリ | ユリ科 | (第3次指定) | |
平成19年9月25日告示 | |||
平成19年11月1日施行 | |||
トキソウ | ラン科 | (第3次指定) | |
平成19年9月25日告示 | |||
平成19年11月1日施行 | |||
サギソウ | ラン科 | (第3次指定) | |
平成19年9月25日告示 | |||
平成19年11月1日施行 | |||
イソスミレ | スミレ科 | (第3次指定) | |
平成19年9月25日告示 | |||
平成19年11月1日施行 | |||
センダイハギ | マメ科 | (第4次指定) | |
平成24年3月30日告示 | |||
平成24年5月1日施行 | |||
ヒメヒゴタイ | キク科 | (第4次指定) | |
平成24年3月30日告示 | |||
平成24年5月1日施行 | |||
トウカイコモウセンゴケ | モウセンゴケ科 | (第4次指定) | |
平成24年3月30日告示 | |||
平成24年5月1日施行 | |||
イシモチソウ | モウセンゴケ科 | (第4次指定) | |
平成24年3月30日告示 | |||
平成24年5月1日施行 | |||
カザグルマ | キンポウゲ科 | (第5次指定) | |
令和4年4月1日告示 | |||
令和4年5月1日施行 |
指定の方法
捕獲等に関する基本的な考え方
手続き・罰則等
・学術研究、繁殖等規則で定める目的に適合しない場合
・指定種の保護に支障を及ぼすおそれのある場合
・捕獲個体を適切に取り扱うことができない場合
「いしかわの生物多様性を守るために~希少種の保護~」リーフレット(PDF:862KB)
県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧IA類
国内希少野生動植物種(平成23年4月指定)
金沢以北の水質の良い池沼や休耕田に生息。石川県は国内最大の生息地。採集圧や外来種の侵入により減少。
県:絶滅危惧I類
天然記念物:志賀町指定文化財(植物群落)
能登地方外浦の岩石海岸の塩性湿地にわずかに生育。
県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧IB類
国内希少野生動植物種(平成29年9月指定)
河北潟などの広いヨシ原で営巣し、ネズミ類等をエサとする。県内の成熟個体数は数十羽。
県:絶滅危惧II類、国:絶滅危惧IB類
流れの穏やかな小川やため池、湿地などに生息。開発などの影響で生息地が減少。
県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧IA類
国内希少野生動植物種(平成23年4月指定)
能登半島の水質が良く、植生の豊かなため池などに生息。水質の悪化、採集圧や外来種の侵入により減少。
県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧II類
加賀地方の河岸の極めて限られた場所に生育。環境の変化や採集圧などにより減少。
県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧II類
加賀地域山間の谷あいの湿った岩場などに生育。全国で石川・福井県のみに分布。
県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧II類
4月中旬に日本に飛来する夏鳥。繁殖地は、県内で数か所に限られる。
県:絶滅危惧II類、国:絶滅危惧II類
砂浜海岸の海浜植物帯が主な生息地。砂中に垂直の縦穴をつくってその中に潜む。砂浜海岸の減少や環境悪化により、減少。
県:絶滅危惧II類、国:絶滅危惧II類
4~5月頃2~2.5cm、紫紅色から淡紫色の花をつける。海岸砂丘、海岸クロマツ林の海側に生育する。県内の生育は、限られた場所でしかなくなった。
このほか、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に基づき「国内希少野生動植物種」に指定されている種があり、県内には20種の生息・生育が確認されています。これらの種についても、捕獲や採取などは原則として禁止されています。
石川県内で生息・生育が確認された国内希少野生動植物種<20種>
分類 | 種名(和名) | 科名 |
動物(鳥類) | ヘラシギ | シギ科 |
コウノトリ | コウノトリ科 | |
トキ | トキ科 | |
クロツラヘラサギ | トキ科 | |
イヌワシ | タカ科 | |
チュウヒ※1 | タカ科 | |
オジロワシ | タカ科 | |
クマタカ | タカ科 | |
ハヤブサ | ハヤブサ科 | |
ライチョウ | キジ科 | |
アカモズ | モズ科 | |
ヤイロチョウ | ヤイロチョウ科 | |
動物(両生類) | アベサンショウウオ | サンショウウオ科 |
ホムラハコネサンショウウオ※2 | サンショウウオ科 | |
動物(昆虫類) | シャープゲンゴロウモドキ※1 | ゲンゴロウ科 |
マルコガタノゲンゴロウ※1 | ゲンゴロウ科 | |
ゲンゴロウ※2 | ゲンゴロウ科 | |
マルガタゲンゴロウ※2 | ゲンゴロウ科 | |
動物(二枚貝類) | カワシンジュガイ※2 | カワシンジュガイ科 |
植物(被子植物) | ホテイアツモリ | ラン科 |
※1 先に県の指定希少野生動植物種に指定されていたが、シャープゲンゴロウモドキとマルコガタノゲンゴロウは平成23年4月に、チュウヒは平成29年9月に新たに「国内希少野生動植物種」にも指定された。
※2 特定第二種国内希少野生動植物種(販売・頒布等の目的で行う捕獲等が原則禁止される)
なお、石川県内にも生息しているオオタカ(タカ科)は、これまで「国内希少野生動植物種」に指定されていたが、国内の個体数が増加したとして指定が解除された。
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