「いしかわの食と農業・農村ビジョン」について（平成28年5月策定）

1 趣旨

本県では、これまで、平成18年に策定した「いしかわの食と農業・農村ビジョン」に基づき、食育・地産地消、農産物のブランド化など、各種の施策を進めてきました。加えて、近年の農業・農村を取り巻く状況の変化に対応し、本県の強みであるものづくり産業のノウハウを生かした農業の収益性の向上や、農業への新規参入から定着まで一貫して支援を行う本県独自の制度を通じた多様な担い手の確保、平成23年に世界農業遺産の認定を受けた「能登の里山里海」をはじめとする里山の利用・保全など、新たな施策も展開してきたところです。

これらの施策を一層進めるとともに、新幹線開業により石川の「食」が注目を集める中、本県農産物の付加価値をさらに高め、「売れるものを作る」産業へと転換を図るとともに、農村を美しく活力ある地域として維持・発展させるため、新たな「いしかわの食と農業・農村ビジョン」を策定いたしました。

このビジョンでは、「農業の成長産業化」と「農村地域の活性化」を車の両輪として農業・農村の振興を図るという方向性の下

   （1）次世代に向けた他産業との連携による農業の収益性の向上
（2）ニーズの変化に対応した生産・販路の拡大と海外展開
   （3）地域の農業を担う多様な担い手の活躍の支援
   （4）地域の強みを生かした里山の振興

の4つを柱に施策を進めることとしています。

また、施策の達成度合いを測る成果指標を定め、進捗状況と成果を検証しながら進めてまいります。