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これまで、作物に残留する農薬の安全性は、一生涯にわたってさまざまな食品を介して農薬を摂取しても悪影響が生じないかどうかという評価(長期暴露評価:一日摂取許容量(ADI)の80%を超過しないかどうか)によって判断されてきました。
これに加え、このたび、1日(24時間以内)に農薬を多量に摂取することにより健康に悪影響が生じないかどうかという評価(短期暴露評価:急性参照用量(ARfD)を超過しないかどうか)についても考慮されることとなりました。
今後、国において、現在登録されている農薬について、順次、短期暴露評価が実施されていくこととなります。その結果、安全レベルであるARfDを超える農作物があれば、その農薬の使用方法や残留農薬基準値が変更されることとなります。
これまでは、農薬の有効期限内であれば、ラベルに表示された使用方法通りに農薬を使用すれば、残留農薬基準値を超過しないとされてきましたが、短期暴露評価の追加導入によって、一部の農薬では、残留農薬基準値を超過してしまう可能性があります。
この場合に、農薬製造者から以下のように周知チラシ等により案内されますので、ラベルに表示された使用方法ではなく、周知チラシ等に記載された変更後の使用方法に基づいて農薬を使用して下さい。
対象の農薬成分 |
対象の農薬製品 |
農薬製造者からの |
アセフェート (平成26年11月7日) |
オルトラン水和剤、オルトラン粒剤、家庭園芸用オルトラン水和剤、 家庭園芸用オルトラン粒剤、 ジェイエース水溶剤、スミフェート粒剤 |
|
カルボスルファン (平成27年7月8日) |
ガゼット粒剤、アドバンテージ粒剤、アドバンテージS粒剤 | |
ベンフラカルブ (平成27年7月8日) |
オンコルOK粒剤、グランドオンコル粒剤、ジャッジ箱粒剤、 |
(参考)農薬登録情報提供システム(農林水産消費安全技術センター)(外部リンク)
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