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農業の分野においても、他の産業と同じように、国や県の研究機関において日々新しい技術が開発されています。 この新しく開発された技術を、各地域の気象条件や風土に合うように改良・工夫をしながら、農家に普及させていく仕組みを「普及事業」といいます。 現在では、以下の課題についても取り組みを強化しています。
もっと詳しく知りたい方へ(外部リンク)(農林水産省普及事業ホームページ)
普及事業に従事する県の職員を「普及指導員」といい、農業者と接しながら、上記の課題に取り組んでいます。 現在、89名の普及指導員が、県内の6事務所に分かれて活躍しています。
本県では、農林総合事務所農業振興部と中央普及支援センターが取組んでいる新規就農者など担い手の育成や特色ある農産物のブランド化推進などの普及指導活動に対して、外部有識者、農業者、消費者、中小企業診断士等からの評価や提案を受けることにより、今後の普及指導活動の更なる充実を目指すため、普及事業企画推進会議を開催しています。
近年の肥料価格の高騰を受けて、生産者からは肥料コストの低減が求められています。このため、当事務所では、化学肥料削減を目的とした緑肥の活用に注目し、緑肥作付け後に大豆を無肥料で栽培する実証に取り組んでいます。
県では、安定した農業所得の確保に向けて、水稲から麦・大豆や園芸作物への作付転換を進めており、管内の加賀市では、ブロッコリーの栽培が拡大しています。今後、更なる増産を目指すこととしていますが、近年、肥料価格の高騰により生産コストが上昇し、農家の経営が圧迫されています。
白山市八田町にある(株)有機センター白山(以下、「有機センター」)は、平成19年に設立され、市内の畜産農家から排出される糞尿を堆肥化して、松任地区(旧松任市内)の主に耕種農家の圃場に還元しています。平成25年には飼料生産部門を立ち上げ、稲WCS(稲の穂と茎葉を丸ごと乳酸発酵させた牛の飼料)の収穫、調製及び販売を開始し、耕畜連携の取り組みを強化しました。
白山市旧松任市地域には、昭和46年の誕生から50年以上の歴史がある県内有数の梨産地があります。しかしながら、近年は、担い手の高齢化による規模縮小や離農、後継者不足により、栽培面積は昭和60年代のピーク時の半分程度となる15haにまで減少するとともに、栽培施設等も老朽化が進み、後世への産地の継承が危ぶまれる状況にあります。
管内の河北郡市においては大区画のほ場整備が進められていますが、中山間地は傾斜がきつく、法面の大きい水田が多いことから除草作業に要する時間やコストが経営を圧迫するほか、傾斜地での作業は労働負荷が大きく安全面も問題になっています。
そこで、当事務所では、水田の法面除草の効率化と労働負荷の軽減を目的として、JA石川かほく、(公財)いしかわ農業総合支援機構等と連携し、河北郡市の水稲経営体を対象に、傾斜の大きい法面でも遠隔操作で除草が可能な「リモコン草刈機」の実演会を6月27日に開催しました。
県央農林は、これまでにJA石川かほく、津幡町と連携し、当地区の3組織を対象に「津幡町俱利伽羅地区担い手間連携推進会議」を立ち上げ、広域での営農体制の確立に向けた組織の統合(合併)や、収益力向上に向けた高収益作物の導入等について検討を行ってきました。
管内は耕地面積の8割以上を水田が占める稲作地帯で、ほ場整備により担い手への農地集積を進めてきました。しかし、担い手の経営規模が拡大するに従い、労働力の確保や機械・施設の整備などの課題が顕在化するとともに、米価の下落や資材価格の高騰による所得の減少も相まって、個々の経営体の対応には限界がみられていました。
JAはくい押水いちじく部会は、栽培面積8ha、共販出荷量50tを誇る県内最大のいちじく産地です。
いちじくは8月から11月まで長期間出荷されますが、収穫期が近づいた果実の内部にアザミウマ類が侵入し加害することで品質低下を招きやすく、継続的な被害低減対策が必要となります。
本県では、水田を有効活用し農家の所得向上を図るため、水稲、大麦、大豆を輪作す る「2年3作」を推進しています。 しかし、管内では加賀地域に比べ大麦の収穫時期が遅く(6月上旬)、大豆の播種時期 (6月上中旬)と重なることから、作業が競合し「2年3作」の導入が進まない状況と なっていました。
県では、近年の米価下落を受け、水稲農家の所得確保に向けて、園芸品目の導入によ る水田のフル活用を推進しており、当事務所では、奥能登地域の特産野菜の1つで、市 場からの評価も高いかぼちゃを推進品目の1つとして選定しました。 水稲農家にかぼちゃの作付を推進するにあたっては、水稲の育苗や田植え作業とかぼ ちゃの管理作業との労力の競合がネックとなることから、かぼちゃの管理作業の省力化 技術について、以下の実証試験を実施しました。。
石川県が育成したフリージアのオリジナル品種「エアリーフローラ」は、秋に球根を植え、冬から翌年春にかけて咲く花で、切り花として出荷されます。
翌年の種となる球根は、切り花を栽培する農家自身が10月にハウス内へ球根を植え付け、翌年5月頃に掘り上げる方法で生産されていますが、・・・
県では、製造業等他産業のノウハウを活用し、農業の収益性向上を目指す取り組みを進めており、平成26年度からは株式会社小松製作所と連携し、農業用ブルドーザを活用した水田農業の省力・低コスト技術の開発・普及に取り組んでいます。
開発した農業用ブルドーザは・・・
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