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有形文化財(考古資料)
984点
小松市園町ホ62番地
小松市教育委員会文化課 埋蔵文化財調査室
小松市
小松市日の出町を中心にひろがる八日市地方遺跡は、北陸地方を代表する弥生時代の集落遺跡として、古くから知られる。現在までの調査で、弥生時代中期には、東西方向に流れる河川(埋積浅谷)の両岸約15ヘクタールの範囲に、掘立柱建物、平地式建物、方形周溝墓、多重の環濠などが展開することが判明している。
今回、指定する考古資料は、本遺跡の特色を示す代表的な土器、石器、玉作関連遺物、木製品など、984点である。
土器は、櫛描文系土器の波及及び北陸地方独自の発展を示す基準資料として文化財価値が高く、文様技法や造形にも優れる。また、近江、東海、山陰などの遠隔地から持ち込まれた土器は、広範な地域間交流を示すものである。
また、集落内で生産された豊富な石器や玉作関連遺物、木製品は、弥生時代の生業の具体的様相を示すものである。特に木製品は、農耕具、漁撈具、食事具、武器、服飾具などの生活全般に及ぶ内容をもつことに加え、未製品が多いことから、その製作工程や技術系譜を考えるうえで、全国でも特筆すべき価値をもつ。
さらに、鳥や人、シカ、魚、武器などをかたどった土製品及び木製品は、 弥生時代の精神文化を考えるうえで貴重であり、造形にも優れる。
このように、八日市地方遺跡出土品は、弥生文化の波及及び生業、地域間交流、精神文化を示す資料として、県内では他に比類がなく、弥生時代を総合的に研究するうえで重要な学術的資料であり、文化財的価値は高く、県有形文化財に指定し、その保存を図ることが必要である。
その他
把付磨制石剣
サカナ形木製品
絵画土器
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