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史跡名勝天然記念物(天然記念物)
2本
鳳至郡門前町浦上地内
泉 正孝
アテは、ヒノキ科アスナロ属アスナロの変種であるヒノキアスナロの北陸地方における地方名であり、天然林の分布はアスナロより北で、能登半島以北から北海道南部の日本海側を分布域とする。
能登地方は、日本有数のアテの造林地として知られ、マアテ、クサアテ、カナアテ等の品種があり、能登地方のアテの択伐的造林法は、森林保全に優れ、全国的に高い評価を得ている。また、県内では、アテは、建築材をはじめ、輪島漆器の木地等に使用されており、昭和41年10月に県木に指定されている。
能登地方のアテの由来については、奥州からの移入説と、在来説がある。門前町浦上地内の泉家にある2本のアテは、天正年間(1573~1592)に東北地方から苗木を持参したという伝承もあり、地元では「元祖アテ」と呼ばれている。
樹高は、ともに約30m、幹周は4.0mと3.6mと県内でも最大のものである。また、樹齢についても、石川県林業試験場の調査より約450年と推定され、県内では最古級のアテである。このため、文化財的価値は高く、天然記念物に指定し、その保護を図ることが必要である。
門前町指定天然記念物 昭和35年3月15日
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