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更新日:2026年9月8日

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日本酒杜氏(農口尚彦)

県指定無形文化財「日本酒杜氏」(にほんしゅとうじ)保持者

農口尚彦

(のぐちなおひこ)

能登町 

令和8年8月7日指定・認定


日本酒杜氏

 日本酒は、醸造酒のうち国産米を使い国内で製造された清酒を指す。その歴史は古く、奈良時代の『万葉集』や『風土記』に記述が見られ、室町時代には現在の日本酒の原型が成立したとされる。その工程は、酒米から糠を取り除く「精米」「洗米」、必要な水分を吸わせる「浸漬」、発酵に適した状態に蒸す「蒸米」、澱粉を糖に変える麹を造る「製麹」、糖をアルコールに変える酒母(酛)を造る「酒母(造)」、原材料を一体にして発酵させる「仕込み」「醪(造)」、酒を搾り出す「上槽」等を経る。糖化とアルコールの発酵が同時に進行する並行複発酵が日本酒に固有の特徴である。
 石川県は冬が寒く、水の質が良く、米の産地である等、日本酒にとっての好条件が揃っており、現在も多くの酒蔵が営まれ、各々に味わい深い銘酒を輩出している。酒造りでは、その最高責任者である杜氏が果たす役割が大きく、江戸時代から知られている能登杜氏は全国の酒蔵で腕を振るうとともに、石川県の日本酒を支える存在である。そのわざは石川県の生活文化の中で食文化の基盤をなすものの一つであり、継承をはかるべき価値がある。

 

認定理由

 農口尚彦氏は能登杜氏の家に生まれ、16 才で酒造りの道に進み、県外の蔵元に学び、石川県に戻って杜氏となり、探求を実践し研鑽することによって高度なわざを体得するとともに、科学的に解明された酒造りの理論にも精通し、全国新酒鑑評会で金賞を連続12 回、通算27 回受賞する等、高く評価され、吟醸酒の普及にも貢献する等、日本酒への功績と後進への影響は多大である。
 同氏は杜氏でありながら「洗米」から「仕込み」までといったあらゆる工程に加わり、水分管理、湿度管理を秒単位で徹底し、綿密に記録し、美酒を生み出すことにより、酒造りを芸術的な領域にまで昇華させており、さらに、将来の人材の重要性を強く認識し、自身のわざを伝えようと尽力している。 
 以上から、同氏は石川県指定無形文化財の保持者に相応しい資質を有している。                         

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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