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加賀友禅技術保存会(かがゆうぜんぎじゅつほぞんかい) 金沢市小将町8-8
訪問着 〔風渡る〕 中町 博志 氏 作
加賀友禅の特徴 「外ぼかし」・「虫食い」
〔作業風景 下絵〕
県指定無形文化財 昭和53年7月13日指定
加賀友禅は、加賀金沢の地に古くからあった無地染としての梅染に、京都で起こった友禅染の技法が江戸中期頃に導入され、色絵染としての加賀染が完成されたことに始まるといわれている。江戸時代における加賀金沢の色絵染は、主として顔料彩色中心の染絵掛物が中心であったが、江戸時代後期頃から大正頃にかけて、染料彩色中心の色染の衣装、いわゆる加賀友禅が創出されて全盛時代を迎えた。
加賀友禅の彩色は、蘇芳(すおう)・藍・黄土・草・古代紫の「友禅五彩」を基調とし、友禅染としての技法は、江戸時代以来の伝統がほぼ引継がれている。とくに今日は、染料彩色が中心とはなっているものの、一部には顔料彩色が用いられている。下絵は藍花汁(あいばなじる)で描かれ、糊(のり)置きは友禅の生命である糸目糊を用いて繊細な線を表現し、図柄は写生風な花鳥画が中心で、ぼかしが多彩に用いられ、虫喰い、割付け模様など独特のものがある。こうした伝統的な技術を有する技術者を主たる会員とする「加賀友禅技術保存会」が、県指定の無形文化財として認定されている。
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