ホーム > 観光・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 民俗文化財(国指定) > 熊甲二十日祭の枠旗行事・青柏祭の曳山行事
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所在地 七尾市
(お熊甲祭奉賛会 七尾市中島町宮前)
重要無形民俗文化財 昭和56年1月21日指定
七尾市中島町宮前に鎮座する久麻加夫都阿良加志比古神社(通称「熊甲神社」・「お熊甲」)における9月20日の秋祭の行事。
神社は、近郷22地区にある19の末社の総本社なので、各地区では、前夜に本社から奉弊を迎え、翌20日には神輿や枠旗の行列をととのえ、猿田彦の先導で、本社へ参入する。枠旗は、深紅の羅紗旗で、旗竿の上にはドンボコ・ハタガシラをつけ、総高二十数メートルという長大なもので、数十人が担ぐ。
例祭後、本社の神輿を先頭にしてお旅所に渡御し、盛大なお回り神事を営む。天狗面の猿田彦は、鉦・太鼓に合わせて乱舞し、金色に輝く神輿、林立して練り回る枠旗は地上すれすれまで傾ける「島田くずし」を演ずるなど、壮観をきわめ、豊作・豊漁の歓喜をあらわす。
地域をあげて参加する盛大な寄り合い祭で、枠旗をはじめとする諸行事など、能登の秋祭の代表例として重要である。
昭和60年「石川県の文化財」より
所在地 七尾市
(青柏祭でか山保存会 七尾市袖ヶ江町イ部25番地)
重要無形民俗文化財 昭和58年1月11日指定
青柏祭は、七尾市の大地主神社の例祭で、5月13日(5月3日)から15日(5日)まで行われる。神饌を青い柏の葉に盛るので祭名となった。でか山とよばれる巨大な曳山を、鍛冶町・府中町・魚町から1基ずつ奉納し、市中がわきたつ。
曳山は、高さ12メートル、車の直径2メートルばかり。ヒラキ山で、扇を末広に開いた形状を呈する。金具を用いず、材木を組立てて縄と藤づるで結束し、むしろで包み幕を張り、横正面に舞台を設けて人形を飾り、松を飾る。
5月8日(4月中旬)に車出しをして組立てを始め、同12日(2日)に人形見、13日(3日)夜から14日(4日)正午までに神社に曳き入れ、祭典後に市内へ曳き出す。同15日(5日)に裏山行事がある。約30トンの巨体を後見役の指揮のもとに、木遣音頭に合わせて住民が曳き、大挺子を用いての方向転換など見事である。
規模の雄大、豪放で素朴、地域の生活に密着し、能登の祭礼行事を代表するものとして重要である。
昭和60年「石川県の文化財」より
( )は現行実施日
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