ここから本文です。
鎌倉時代
白山比咩神社 白山市三宮町2-105
縦 79.4センチ 横 42.5センチ
重要文化財 平成15年5月29日指定
画面全体を社殿の正面に見立て、中央上段に大きく、唐装で宝冠をいただき唐扇を持って正面を向く白山妙理権現(白山本宮)の女神像、下段向かって右に、衣冠をととのえ弓箭を携える剣明神(金釼宮)の男神像、左に、唐装で宝冠をいただき唐扇を持つ三宮姫(三宮)の女神像が、それぞれ三曲屏風を背にして坐る。
図の上方、翠簾の上辺中央に十一面観音、その右に大日如来、左に千手観音の本地仏を種子で描き、下方段上の左右に狛犬を配して三神を守護せしめている。
本図の描法は、的確に対象を捉え、賦彩も細部にわたって緻密に描いている。ことに配色は、朱を多用した華麗さの中に、白山権現の神秘的な深厳さが巧みに表現されている、格調の高い作品である。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
同じ分類から探す