令和5年度石川県女性県政会議（能登地区）

開催日：令和5年9月16日（土曜日）

場  所：能登町役場

1  能登に定住を促進する魅力的なキャンペーンについて

ご意見

能登の人口減少が深刻化している。能登の定住促進のため、魅力的なキャンペーンを県で実施してもらえないか。

知事回答

人口減少は永遠の課題であり、総合的に取り組まざるを得ないと思っている。

例えば、能登高校の全国募集、産婦人科医の育成のための寄附講座、里帰り出産への支援、登録文化財等を活用した大学のサテライトキャンパス構想、従業員を連れて県内移転する企業への補助金、高校の魅力向上、外国人の受入や生活支援、スマート農業・公共事業のための通信環境の整備等に取り組んでいる。

また、大学等を卒業すると県外へ出る若者が多いため、サテライトキャンパス構想で第二、第三の故郷を県内に作りたいと思っている。さらに女性は20代で県外に出る割合が高い。女性は結婚・出産するのが当たり前等の固定観念を押し付けないことも大切である。

２  能登地区での文化施設の建設について

ご意見

金沢には文化施設がたくさんあるが、能登から行くと１日がかりになる。能登にも人が呼べるよう文化施設、娯楽施設があったらいい。

知事回答

県立で建てるという予定は今のところないが、例えば、週に１回でも市町のバスを使い、金沢の文化施設へのツアーを組むなどの企画もあってもいいかと思う。逆に、OEKなどのプロの演奏家の市町への派遣を始めたように、金沢から派遣する機会をより多くもつことも一つだと思う。さらに、石川県には人間国宝と言われる方が本当に多いので、ギャラリーを展開し、作品展を県内各地で回すのもいいのではないか。

また、奥能登国際芸術祭は台湾や韓国からチャーター便が来るほど注目を集めている。これを珠洲市だけでなく、奥能登地域全体で実施したり、世界的な芸術家に来てもらい、人を集め関係人口を作ったりしたらいいのではないかと思っている。

３  のと里山空港の利用料について

ご意見

のと里山空港の航空搭乗料金について、高齢者は割安で利用できるが、若い世代もあまり高くならないようにしてほしい。

知事回答

まず、のと里山空港をご贔屓にしていただきありがとうございます。皆さんのご協力のおかげで、搭乗率を達成でき、報奨をいただいてきたということはよく存じている。まずは御礼申し上げる。

そのうえで今後のことも考えると、往復どちらも利用率を増やすために、搭乗者のデータ、アンケート結果を分析して団体旅行を魅力のあるものを組み込んでいただくことが第一になる。第二はもちろん、今まで同様、できるだけ東京を経由して、あるいは東京に行き、搭乗率を維持していくことが大切である。

割引制度、魅力的な旅行商品づくり、チャーター便の誘致、関係機関との連携などあらゆる方法で、のと里山空港を有効に活用したい。

当日の様子